気持ちよく晴れた。
寒さが、少しゆるんだのか、体がなれたのかよくわからないが、
それほど寒くないように感じる。
朝晩の冷え込みは厳しいままだが。
いまさらながら日本語練習帳を読んでみた。
これで本当に日本語練習になるのかどうか疑問を
持つ箇所も少なくないが、当時、かなり読まれたように記憶している。
気になったのは、最後のコラムに書いたことを
まえがきに書いたほうが良かったんじゃないかということ。
橋本進吉や時枝誠記といったすごい国文学者に指導された
自分自身の言語観を先に読者に知らしめることは
読み進める上でかなり助けになると思うのだが。
もちろん、これに共感できる/できないで、読む/読まないを
決めることになるかもしれないので後回しにしたい気持ちもわかる。
堅苦しい表現指南書ではなく、練習帳という形式をとったことが
より、理解を助け、多くの人に受け入れられた理由のひとつか。
扱っている内容は至極まっとうなものばかりだし。
emacs にXIMでしか入力できないのはやはり不便。
ということで、 iiimecf を動かすべく試行錯誤。
原因は、武藤さんがパッケージした最新の iiimf-htt-server の
設定ファイルが、これまで使用していた場所とは違うところに
インストール(しかもxmlファイルになってた)されており、
設定を変更しているつもりが変更されていなかったというオチ。
くくっ、苦笑するしかない。
けれど、いろいろ探すうちにDebian の iiimecf パッケージには
ATOKを快適に使用するためにあるいくつかのパッチがあたっていないことが
わかった。
そのパッチを当ててパッケージをリビルド。
dpatch は使ったことがなくてちょっととまどう。
これでファンクションキーも使えるようになったぞ。
関係ないが、最近はマイペディアも毎年リリースされるように
なったのかと関心する。自分が使っているのは...
もう、10年くらい前のものじゃないだろうか。
この、ソースネクストのマイペディアはEPWING?
じゃないんだろうな...たぶん。
2005年は、鉄道事故も印象深い年になろうとしているが、
自分にとっては幼女が巻き込まれる事件が多かった年として
記憶されつつある。
そんな中で、それらの狂気をすこしでも自分なりに理解したくて
読んだのが、丸山先生の本。
どちらも講談社の現代新書
言葉と無意識の前半はソシュールの一般言語学がどんなものかを
知りたい人のガイドとしても使えるのではないだろうか。
それぐらいわかりやすい。
後半は、ソシュールのアナグラム研究にからんだ話が展開され、
さらに丸山先生自身の理論も展開されるのだが、とたんに
小難しくなり、読む側の知識にもかなりのものが要求される。
言葉・狂気・エロスのほうは、
イカ天や、ドラクエといった身近な話題からはいり、
それらの現象の向こうにある、意識の問題へと次第に入っていく。
どちらの本も読み応えが十分にあるが、その量が膨大というわけではなく、
非常にうまくまとまった印象。
そんな自分もまだまだ丸山先生のレベルにはなれないので、
十分理解できたとは言い難い。
本の内容から離れるが、
言葉・狂気・エロスのなかに連続幼女殺害事件のMがでてくる。
その最高裁判決が来る1月17日に言い渡されるという。
精神の異常性を訴える弁護側とそんな事情はないとする検察側の
主張がどのように落ち着くことになるのだろうか...
「Mは万人の中に住んでいる」と言葉・狂気・エロスの
なかに一節あるが、私はその通りだと感じている。
手(腕?)に障害があり、いわゆる「ちょうだい」ができなかった
少年が上手に成長できなかったと考えると精神異常とは
あまり思えない。
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最終更新時間: 2008-12-21 13:15