あまり、いい評価を目にしません。
スピルバーグ、トムハンクスという名前ばかりが先行し、
期待外れだったというコメントが多いように思う。
では、何が悪いのか...
まず、テーマがよくわからない。
ある程度、実話に基づいた話のようだが、かなり
変更、脚色されているとのこと。
とすれば、もっと自由に、そして大胆に
描きたいテーマを掘り下げてもいいはずなのに、
なんだか中途半端に感じる。
たとえば、主人公がターミナルの人々から愛される存在に
なるわけだが、その描写が甘すぎる。
いくらインドから来たオヤジが雄弁に語ったとしても、
英語がよくわからない人間に対して早口でまくしたてる
(そのように描写されている)アメリカ人が、
そこまで主人公に理解を示すとは思えない。
そこにギャップを感じる。
しかも、キャサリンゼタジョーンズによる
客室乗務員をからませる必要性をあまり感じない。
父親との約束を果たすために、自分ができる最善のことを
やっていく姿が、ターミナルで彼を見続ける人々に変化を与えて
いくところにもっと焦点を当ててもいいように思った。
そこが、作品では、あまりにも薄っぺらで、たったひとつの出来事で
済まされるとこちらの力もぬけていく。
かといって、コメディに徹しているわけではないので、
やっぱり中途半端。
トムハンクスには言うことないですよね。
レディキラーズのような作品でも常に自分のベストを
尽くしていますし。
トムハンクス好きなら見て損はない作品だと思います。
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最終更新時間: 2008-12-21 13:15