 
|
 
|
「31 ミヤコタナゴ」Tanakia tanago
コイ科の淡水魚。関東地方の一部だけに生息する。全長4〜5cm。産卵期に現れ
る雄の婚姻色は美しい。環境破壊による絶滅を防ぐために昭和49年(1974)に国の
天然記念物に、またその後平成6年(1994)に、絶滅のおそれのある野生動植物の
種の保存に関する法律による国内稀少野生動植物種に指定された。
(小学館「日本国語大辞典」より)
|
「32 キシノウエトカゲ」(岸上岩竜子)Eumeces kishinouyei
スキンク科のトカゲ。宮古諸島と八重山諸島にのみ分布する日本固有種。
全長約40cmで日本最大のトカゲ。主に昼間、畑や草地などの開けた場所で
活動する。春には雄の闘争行動が見られる。雌は卵がかえるまで世話をす
る。昆虫やカエル、小型のトカゲなどを食べる。天然記念物。
(小学館「日本国語大辞典」より)
|
 
|
 
|
「33 トゲネズミ」(棘鼠)
ネズミ科の哺乳類。体長12〜17cm、尾長10〜12.5cm。体はずんぐりして、四肢は
比較的短い。体毛は橙色で、暗灰色で長さ2cmほどの針状毛が混生する。奄美大島、
徳之島および沖縄本島の森林にだけ生息する。1933年に発見された希少種で、天然
記念物に指定されている。
(小学館「日本国語大辞典」より)
|
「34 カブトガニ」(兜蟹)Tachypleus tridentatus
節足動物剣尾類の1種。全長60cmに達する。形はうちわ状で、頭胸部、腹
部の背面は大きな堅い甲でおおわれ、尾端から長い剣状の棒が突きでている。
目に柄はなく、胸脚は6対でカニやエビと異なり、分類上クモ類に近縁とされ
る。カブトガニ類の化石は古生代のシルリア紀から産出し、現存種は世界で4
種類あり、生きている化石として貴重な存在とされ、日本では瀬戸内海から
博多湾の浅海の砂中にすむ。天然記念物。産卵期は7月から8月。
(小学館「日本国語大辞典」より)
|
 
|
 
|
「35 オオサンショウウオ」(大山椒魚)Andrias japonicus
本州中部以南および大分県の清流に分布し、体長1.6mに達するものがある。
最大の両生類として日本では特別天然記念物に指定されている。半裂きにしても
生きているというのでハンザキの別名がある。凹凸のある肌がサンショウの樹皮
に似ていることからいうとされる。
(小学館「日本国語大辞典」より)
|
「36 ナベヅル」(鍋鶴)Grus monacha
ツル科の鳥。全長95cm、翼開張155cm。体は灰黒色で、頭とくびは白く、
頭頂は皮膚が裸出して赤い。シベリア東部で繁殖し、冬季に渡来する。山口
県熊毛郡熊毛町、鹿児島県出水市に渡来するツルおよびその渡来地は特別天
然記念物に指定されている。
(小学館「日本国語大辞典」より)
|
 
|
 
|
「37 ウスバキチョウ」(薄羽黄蝶)Parnassius eversmanni
アゲハチョウ科のチョウ。開張5〜6cm。羽は半透明で黄色みを帯び、後ろ羽には
黒色で囲まれた赤い紋がある。シベリア、アラスカ、中国東北部などに分布し、日
本では北海道の大雪山塊と十勝連峰の高地で7月ごろ見られる。幼虫はコマクサを
食べる。国指定の天然記念物。
(小学館「日本国語大辞典」より)
|
「38 アカウミガメ」(赤海亀)Caretta caretta
ウミガメ科のカメ。体色は背面が褐色、腹面は白色または黄色で、幼体は
全体に黒ずんでいる。世界の海洋に広く分布。日本では関東から九州にかけ
て多く、夏に海岸の砂地に120個以上の卵を産む。
(小学館「日本国語大辞典」より)
|
 
|
 
|
「39 アホウドリ」(信天翁)Diomedea albatrus
陸上での歩き方が不器用で人を恐れないことからとも、簡単にとらえられるので
名づけられたともいう。アホウドリ科に属する海鳥。翼は広げると2mにも達する。
海上の風を利用して羽ばたかずに飛ぶ。幼鳥は黒いが、成鳥は白い翼、尾羽の先端
などが黒褐色を帯びる。大きなくちばしで海上の浮遊魚を捕食。国際保護鳥、特別
天然記念物に指定されている。
(小学館「日本国語大辞典」より)
|
「40 ホタルイカ」(蛍鳥賊)Watasenia scintillans
ホタルイカモドキ科のイカ。胴長約6cm。体表に数百の発行器があり、初夏
の産卵期には沿岸に多数浮いて、海岸が明るくなるくらいに光る。日本近海
に分布するが、富山県魚津市付近の群遊海面は特別天然記念物に指定されてい
る。
(小学館「日本国語大辞典」より)
|