グロスクロックナー山岳道路
      →  ミズリーナ →コルチナダンペツォ

第3日目(8月18日)
 ホテルを朝9時に出発、グロースクログナー山岳道路を通り、フランツヨーゼフヘーエ、ハイリゲンブルートを経て、ミズリーナまで(約255km)、1日バスの旅だが、大型バスに十数人だから楽なツアーだ。
 おトイレ休憩は、山岳道路入り口のフェルライテン料金所。周りの景色が開けてすばらしい。途中の峠からも再び下車して見る。平地の方が山々の雄大さがわかりやすい。更に30分でフィッシャートール展望台に着く。夏なのでこの高地でもかなりの人出だ。山肌が白いのは雪や氷ばかりでなく風化した石の粉による色だ。日差しはかなり強く、半袖の人もいる。

フェルライテン料金所より フィシャートール展望台より

 パノラマレストランで昼食。でっかいソーセージが一本ドーンと出てくる。ゲルマン流か。サラダが付いているのはありがたい。小休憩の後、各人で フランツヨーゼフヘーエにある展望台に向かう。規模壮大で絵になる景観だ。2400mあるという。正面に パステルツェ氷河が広がる。最も高い山がグロスクロックナー山 (3798m)、2000から3000mの山並みが続く。幸い天気がよく十分堪能できた。このあたりの山岳地帯は東ドロミテとか、 オーストリア・ドロミテなどといわれている。

テラスから パステルツェ氷河を望む ビンセント教会

 再び山岳道路へ戻りミズリーナへ向かう。途中、このあたりハイリゲンブルートビンセント教会をみる。谷間に向かい花がきれいに咲いている。教会内よりは外の景色の方が健康的。 墓石が並んでいるというよりは花壇という感じだ。

途中大渋滞に巻き込まれ、ミズリーナ着は夜7時となる。 山小屋風のホテル・ミズリーナ。冬は閉鎖されるそうだ。上高地のホテルのようなものか。 室内は板張りでがらんとしていて殺風景な客室だ。ソファーもない。照明も暗い。しかも部屋は料金相応なのか、湖側でなく駐車場が見える側、ちょっと残念。 3★クラスホテルか。夕食はJTB特選とつけられたメニュー。JTB料金にあわせて品数を少なく倹約したものか。 以後この特選に悩まされることになる。リゾットはレストランによっては味にかなり差がある。これもこの後悩まされる。日本でのリゾットはもう少し米が軟らかく煮てあると思う。

ミズリーナ
 ミズリーナ湖は観光案内で見るとかなり大きく見えるが、実は小さい湖だ。右側の写真の背景に見えるのがトレ・チーメ山、これは湖横のケーブルで登ってみるともっと雄大に見える。逆に湖の方は池ぐらいにしか見えない。湖岸には夕方夕日を楽しむためか、多くの車が集まり、日が沈むといなくなる。宿泊施設が少ないためであろう。湖岸一周が徒歩で小一時間、ケーブルを上り下りしても2時間あれば十分だ。

ミズリーナ湖 ホテルの食堂から 正面の建物がホテル


第4日目(8月19日)
 ミズリーナを基地にコルチナダンベッツォを回る1日。今日からが本格的なドロミテ観光となる。すべて山の中で地図では谷間の平地に見えるコルチナでも1756mある。
ここからケーブルを2回乗り継ぎ(3本乗る)、トファーナ・ディ・メッツォ展望台へ登る(標高3243m)外気温6℃。時々雲が切れて眺望は楽しめるが、好日和とはいえない。さらに上へ歩いて登る。空気が薄いせいか道はきつい。アンモナイトでできた奇岩の山はやはり奇怪だ。

ケーブルから トファーナ山

 山を下り、コルチナダンベッツイオの街へもどり、まず1時間ほどの散策。欧州の大リゾート地らしい。ホテル商店が軒を連ねる。観光客も多い。ふつうならば宿泊はこの町になるはず。土産物購入にはよいかもしれないが、やはり山小屋風のミズリーナホテルがよい。昼食。ミズリーナへ戻るとすでに15時。今日は半日の観光のはずだが、今までの経験から半日観光とは午後3時頃までを指すらしいことは承知していた。

コルチナダンベッツォ

 早速カメラを持って湖巡りを始める反時計回りに行ってケーブルに乗る。終点からトレ・チーメ3山が見える。しかしそろそろ奇岩には飽きてきた。ミズリーナ湖は小さな湖だケーブルの途中からでちょうどいい広さ。

夕食はツアー中の正装で出席するディナーということになっている。山小屋ではどうもぱっとしない。やはり都市部でないと晩餐は無理か。ピアノバーで下手な歌を少し聴く。


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