ボルツァーノ → ベルニナ特急 → サンモリッツ

第7日目(8月22日)
 今日はスイスの誇る、氷河と緑の谷間を走るベルリナ特急で、サンモリッツへ向かう。
バスにて
レナーレ峠(1983)を越え100kmほど走ってベルリナ特急の乗車駅ティラノに着く。今日は完全に移動日、もっぱら乗り物で過ごす1日。天気は相変わらず悪い。駅前のホテルレストランベルニンで昼食。外は雨。山が迫っているが、街が小さく絵になりにくい。雲が迫っているところが平地と違うところか。時間の許すぎりぎりまで歩き回って写真を撮る。

ティラノ鉄道駅 レストラン・ベルニン ティラノ駅 駅舎の表示板


 向かう先の
サンモリッツはスイスなので、ここでイタリアから出国の税関手続きがいる。スイスはEUに加入していないのだ。したがってユーロも使えない。厳密に言うと国境近くでは使える。この鉄道は箱根鉄道と友好関係を持っているらしく、漢字で「箱根」、「はこね」などが、駅舎や列車の胴体に見られる。ベルニナ特急は真っ赤な車両だ、特急といっても特別速く走るものではないようで、要するに観光客から特別料金を取るためにしつらえたようなものだ。そこで我々は1等車にのる。最後尾の一両は十二人の我々だけで自由に使える。シーズンオフでもないのにこんなものか。この最後尾の車両がものをいうときがくる。天気がよければよい写真が撮れるはずだが、あいにく小雨で全体に眠い写真が多いのは残念だ。
 かろうじてループを回るところのカーブで写真を撮る。カーブで乗車している列車がとれるのは最後尾乗っているものが受ける恩恵だ。高原駅なども左右に山々が見られるが、雲にかすんでいる。やや濁っている水をたたえた白い湖(ビアンコ)もこの天候ではすっきりしない。途中駅で多少は乗降客がいる。14時50分発17時15分サンモリッツ着、久しぶりに乗るスイスの国鉄だ。時間は正確。途中下車して天候の回復を待ち、ゆっくり列車の写真を撮りたいところだ。雪の季節も写真で見るとなかなかのところだ。

ベルニナ特急機関車 列車の横に ベルニナ特急 ベルニナ特急

 
スイスを代表するリゾート地の一つサンモリッツ シュバイツァーホフ・ホテル。山の手(1700m以上)なので道路は
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サンモリッツ湖 ホテルの窓から ホテル
傾斜している。ガイドブックによっては5星ホテルとなっている。広場の正面にあり、色調もよく感じの良いホテルだ。料金もそれなりにする。150ユーロ以上。サンモリッツは、年間の9割は晴れという太陽の町といわれているので、ここぐらいは晴れているかと期待したが雨。「サン」が泣くとしゃれをいいたいところだが、この「サン」は残念ながら「Saint(聖)」のこと。
 急いで外出、高みからサンモリッツ湖を遠望し、市内を回ってくる。すでに6時を回っているので、高級ブティックは閉店し道路を照らす光がなくなるので、街の眺めは良くない。夕食は地下のレストランでコンソメを用いたフォンデュー、
フォンデューシノワーズという。なかなかのものだ、帰ったらトライしよう。



第8日目(8月23日)
 今日は半日を観光に費やし、おみやげタイムのある日だ。まず、ホテル前からケーブルを2本、更にロープウェイを乗り継ぎ、
ピッツネール展望台(3057m)へ上る。やはり上は小雨で視界悪し。時々雲の切れ間より身近な急斜面だけはよく見える。気温6度かなり寒い。
ピッツネール山頂付近 ケープルで下る
 バスで近郊をドライブし、昼食はラクレット(皿に入ったチーズフォンジュというところか)。なかなか美味。ここでハップニングがあった。ベルリン女子マラソンで優勝した野口みずき選手が食事をしているのを見つけたからたまらない。女性軍は一斉に出かけて一緒に写真を撮ってきたようだ。このあたりは高地なのでバスの中からでも、立派な練習場があるのが見えた。
 午後自由行動。みんなお買い物に走る。財布入手。リゾート地だけにブランド品の店が多く割合高いそうだ。観光客にあふれているというほどではないが、さすがリゾート地だけはあるという感じ。
 夕食は自由行動なので何にしようか考えていたが、石焼きグリルがあると聞いて参加してみた。出てきたものは単なる鉄板焼き、多分ガイドさんは知らなかったのではないか。わざわざ石を焼くのに2時間かかるから予約が必要だ、といっていたのだから。
まずくはないが後味悪し。鹿肉を食す。

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