4. ギター演奏の特徴

  ギターは、特に意識して消音しない限り、次の音を弾くために左指を押さえ変えるまでは、鳴りつづけます。

 右図上のアルペジオ(分散和音)の場合譜面ではすべて8分音符となっていますが実際に弾くと、図の下のようになります。

(※ただ現実には、ギターは音の減衰が速いため、例えば全音符といっても、鳴っているというよりは、余韻が響いているという感じですが)

 それぞれの音を、MIDIデータで作ってみました。下の2つをクリックして、聞き比べてみて下さい。

  上: 譜面通り

  下: 実際の演奏

 このことは、エレクトーンで演奏したり、サポート演奏用にMIDIデータを作る場合に、ギターらしさを表現するためには、特に注意が必要です。



 もうひとつ、ギターでは1つの音を、複数の場所(弦)で鳴らすことがてきます。

 例えば上図の最高音のミの場合は、次の場所で弾くことができます。

   1弦開放  2弦5フレット  3弦9フレット  4弦14フレット

 同じ音程であっても、それぞれの音質は異なります。1弦の音は、明るく歯切れの良い音ですが、低音弦を使うと、
甘く柔らかな音になります。曲想によって、あるいは弾き易さを考慮して、弦を使い分けます。

 これをエレクトーンやMIDI音源で表現するのは不可能のようですが。
 


 

 

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