5. ギターとコード(和音)
 

 ギターはメロディだけでなく伴奏も同時に弾ける楽器です。エレクトーンやピアノと異なり、白鍵・黒鍵の区別がなく、
1フレット移動→半音、2フレット移動→全音という、単純な仕組みになっているため、コードが非常に簡単に覚えられます。

 ぜひギターでコードを覚えて、弾き語りやみんなで歌うときの伴奏をして、楽しんで下さい。
 
  2−1項で押さえにくいFのコードを紹介しましたが、この形で指をそのまま1フレット上にずらすとFのコードになります。
(当然もう1つずらすとGになります。)

 反対にFから1フレット下にずらすと、今まで人差し指でセーハしていた所が開放弦になり、Eのコードとなります。

 そこで右図上段のF系のコード4つを覚えると、後はこれを平行移動するだけで、EやG系の(シャープやフラットの付いたものも含めて)コードがすべて弾けます。

 これだけだと、Cのコードなどは8フレットを押さえなければならず、ちょっと苦しいので、右図下段のBフラット4パターンも覚えましょう。
(これも1つ下へずらせば、同じようにセーハ部分が開放弦となり、Aのコードになります。)
 
 この8つのパターンを覚えてしまえば、Cメロ譜と呼ばれる歌詞にコードネームが付いたものだけで、歌いながら伴奏ができるようになります。

コードパターンの基本形




カポタスト




 


            どうしてもセーハができない方へ

 上の方法は、セーハができることが前提になっています。「これができんから苦労しとるんや」という方のために、とっておきの方法を。

 左の写真にある、「カポタスト」という部品があります。種類はいくつかありますが、ネジやバネあるいはゴム等をつかって、強制的にセーハしてしまいます。

 値段は下のゴムを使うものなら数百円程度です。

 これを3フレットに取り付けると、全体の音程が短3度(1音半)上がります。
 従って、例えばC調の3和音、C、F、G
7を、下のように置き換えて弾けば、セーハ無しでC調の伴奏ができるようになります。

   C→A、 F→D、 G
7→E7

 これで弾いて、「キーが合わないな」という場合は、必要に応じカポタストの位置を変えてやれば、押さえ方は変えずにキーを変えることもできます。

 カポタスト(通称カボ)を使えば、音程を上げるのは楽ですが、下げるのは限界があります。これが「ギターはフラット系に弱い」という所以かもしれません。
 


 

 

 

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