1. ギターという楽器

 ご承知のように、ギターは撥弦楽器、つまり弦を指ではじいて音を出す楽器です。
 6本の弦を持ち、普通左指で弦を押さえて音程を決め、右指ではじきます。(左利きの人は勿論この逆です。以下同じ。)
 「普通」と言った意味は、また後ほど述べます。

 弦は、右図の右側から順に1〜6弦と呼び、段々と太く、つまり低い音がでるようになっています。(調弦法については別項で解説します。)

 1〜3弦はナイロン弦、4〜6弦は細いナイロン糸を束ねたものに銅線を巻き付けています。
(ナイロンの代わりにスチール線を使う場合もあります。)

 弦を押さえる場所には、「フレット」と呼ばれる金属棒が埋め込まれており、ここで弦を押さえることにより、振動部分の長さを変えて、音程を変える訳です。

 フレット1つ分が半音になり、押さえる場所を図の下の方、つまり振動部分が短くなる方に動かすと半音上がり、逆だと半音下がります。
 当然2つ分なら1音、3つなら1音半(短3度)変わることになります。

 ピアノやエレクトーンは、白鍵・黒鍵に別れていますが、ギターの場合は区別がありません。
 このことは、コード(和音)を引く場合には非常に有利に働きます。(これについても後ほど)

 ちなみに12フレット(胴体と接する部分)を押さえると、ちょうど1オクターブ上の音になり、この時振動部分の長さは、元の1/2になっています。(理科で習いましたね。)
 ついでに5フレットの位置は全体の3/4の位置(完全4度上)、7フレットの位置は全体の2/3の位置(完全5度上)になっています。

 使う指は、まず押さえる方の左手は

       人差し指 1   (番号は楽譜で使われる記号)
       中指    2
       薬指    3
       小指    4

 で、特殊な場合を除き親指は使わず、ギターのネックを支える役目です。

 次に弾く方の右手は、

       親指    p   (記号は楽譜で使われる記号)
       人差し指 i
       中指    m
       薬指    a

 で、こちらも特殊な場合を除き小指は使いません。

 余談ですが、私がエレクトーンを始めたとき、左右の薬指が他の人に比べて強い(良く動く)と先生に驚かれたことがあります。ギターをやってたお陰です。
 逆に今でも、左の親指と右の小指が鈍くて困っています。


  もうひとつ余談 「ギタリストの爪」
 

 

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