ナボコフのクリミア


ガスプラのパーニナ伯爵夫人の屋敷は現在「ヤースナヤ・ポリャーナ」というサナトリウムになっているが、「側壁に銃眼をつけた、チェスのルークのような二つの塔を頂く、おとぎ話さながらの小城ガスプラ」(ボイド、拙訳156ページ)は今なお残っている(写真1)。この屋敷の前に見えるのが、ロシア語版でいう「噴水」だろうか。(こちらを参照)
このパーニナ伯爵夫人の屋敷にはトルストイやチェーホフも訪れたので、2階の一室にはトルストイの肖像が飾られている(写真2)。写真3は2階のベランダで、写真4は屋敷の庭から見たアイ・ペトリ山だが、この山ではナボコフが蝶を追いかけていたという(ボイド、拙訳166ページ)。

写真5はリヴァジア宮殿で、ここはヤルタ会談の会場として名高い。この宮殿のまわりには現在サナトリウム「リヴァジア」の建物が散在しているが、写真6はその地図である。参考までにサナトリウムの建物を5つ(写真7から写真11)並べたが、昔の屋敷跡といった風情がある。
最後の写真12は、セヴァストーポリで、ナボコフ一家はここから脱出する。

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