山本 祝朗(やまもと しゅくろう) 大正14年12月生まれ 81才 大阪市城東区在住

 まさにダンディーズを象徴する存在。なにしろ大正、昭和、平成と3代を生き抜いて、いまだに
現役でエレクトーンを弾いている。ヤマハのグレード試験の申込書は、生年月日欄に「昭和と平成」
しかない。この人に失礼である。

  この人が凄いのは、単に年を取っているということではない。

  数年前たまたま楽器店でエレクトーンを初めて見た。店員に
「これは何か」と尋ねると、店員は「これこれこういうものです。」
と説明した。

 「よし、それを貰おう。」と言って、その場でEL-50を買って行った
という伝説の持ち主である。

  いくらお金を持っていても、普通の年寄りはエレクトーンを買う
ようなことはしないだろう。

  ある日私が教室で、QY300というシーケンサーで遊んでいた。つかつかとそばに寄って来た彼
は、「それはなんや。」と聞いた。私が「これは曲を打ち込む機械だ。」と答えると、
すかさず教室の
事務員に、「わしもこれ買うわ。」と言っていた。

 私が「この機械はやはり、パソコンがないと不便ですよ。」と言うと、数週間後にはちゃんと パソコン
を買っていた。

 その後DTMスクールに通い、デジカメを買ったと言ってはデジカメ教室に通いと、新しい ものには
何でも挑戦する、「
あくなきチャレンジャー」である。まったく頭が下がります。
 ダンディーズの練習の時にも、ちゃんと自分の譜面をソフトで作って来る。驚くほど綺麗なメロディー
を奏でるし、練習はいたってマイペースながら、着実に曲をものにして行き、
演奏もかなり安定して
いる。
まったく私の母親と同い年とは思えませんね。

 

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