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【参考】 MIDIデータとは

 MIDIとは、Musical Instruments Digital Interfaceの頭文字を取ったもので、電子楽器やパソコン上で、音楽を取り扱うための国際標準です。(国際標準と言っても、実際には日本がかなり主導権を持っています。)

 パソコン上で音を扱う場合は、一般的には音声データという形で取り扱います。
外部の音をマイクまたはLine端子から入れて、「サウンドレコーダ」等の録音ソフトを用いて録音し、Wave形式と呼ばれるファイル形式で保存します。
 

Waveデータ(音声波形)の図  これは左図のように、音声を波形としてとらえ、これを数値化して記録したものです。

 従って、元の音声をほぼ忠実に再現することができますが、欠点としてはデータのサイズが非常に大きくなります。(4分程度の曲で数十MB)

 これを改善するために、音質を損なわずにサイズを縮める方法がいくつか考案され、MP3形式やWindows Media、Real Player等の各ファイル形式が使用されていますが、やはり数MBという大きなサイズになります。

 もうひとつの欠点として、波形で記録されているため、編集が困難である点が上げられます。
 一部のパートの音色を変えたり、演奏ミスを正すというようなことは、現実的に不可能です。


 これに対してMIDIデータは、右図の譜面イメージで、音楽を音符の形で記録します。

 大きな特長としては、

(1) 曲の作成・編集が容易
  DTMの名が示すとおり、スタジオやホール、 楽器や奏者を用意しなくとも、パソコン上で全て曲を作り上げることができます。
 当然作った曲の編集、すなわち各パートごとに演奏方法を変えたり、全体のテンポを変えたりなどといったことも容易です。

 (2) データサイズが非常に小さい
 (5分程度の曲でも数KB〜数十KB)
  音声データの1000分の1というサイズですので、通信カラオケやホームページ上での音楽再生に利用されています。

 

MIDIデータ(譜面)の図

 ただ残念ながらボーカルを扱うことができません。必要な場合はその部分だけを音声データと組み合わせることになります。

 MIDIデータ上で人の声で唄わせるために、ヤマハが開発したフォルマントシンギング機能というものもあります が(トップページのダンディーズのテーマ曲はこの機能を使用しています。)、まだまだ実用には遠いようです。

 

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