第一話(作者・RAIZEN伍長さん)
とある一軒家。
その玄関に一組のカップルとそれを見送る女性がいる。
栞「それじゃあお姉ちゃん、行ってきますね」
香里「相沢くん、栞に変な事しないでよね」
祐一「そこまでの度胸は無い」
香里「ならいいけれど…
祐一と栞はそのまま玄関のドアを開けて、外へと歩いていった。
彼らの行き先は遊園地だった。栞が一度行ってみたかったらしく、前々から何度も祐一にダダをこねていたのだ。
二人の背中を見送る香里は少し不安だった。
…やっぱり何が起こるか不安よね…
もしかしたら人気(ひとけ)のないところで祐一が栞を押し倒すかもしれない。
いきなり栞が風邪を引いて倒れるかもしれない。
ジェットコースターが突然脱線して大事故になるかもしれない…
香里「…ヤツを呼ぶか…」
数十分後…
北川「どうしたんだよ香里、いきなり俺を呼んで…」
香里「北川君、あなたにとある任務を命ずる」
北川「な、なんだよ、いきなりかしこまって…」
香里「任務は簡単。遊園地にいる祐一と栞を発見し、そのまま見つからないように尾行。もし二人の身に危険が及ぶ事があるならば迅速に救助する事」
北川「…成功報酬は?」
香里「…あ・た・し」
そういわれると男の性。北川は燃えるとしか言いようが無かった。
北川「よっしゃ!請け負うぜ!」
香里「ふふ、ありがと」
北川「でもよ、なにか特殊な道具とか無いのか?」
香里「たぶんこれが役立つと思うわ」
そう言って彼女は北川に3のアイテムを渡した。
<BOX−A>
人が一人入るぐらいの大きさのダンボール。『ゲームソフト輸送用』と書かれてある
<謎JAM>
赤い色をした不思議なジャム。用途は不明(ぉぃ
<無線機>
周波数を合わせることで特定の人物と会話ができる
北川「…こんなの本当に役立つのかよ」
香里「そこはあんたの頭の中で判断して。ちなみに私の周波数は170.56だから。何かあったら無線で連絡してよ」
北川は少々後悔したが、報酬を考えると急にやる気がほどばしった。
果たして北川は任務を成功して香里のハートを得る事ができるのか?
続く
第二話ヘ続く
あとがき
…すいません、北川メインになりつつあります…
こんなに長ったらしく書かなくても良いので、みなさんも後に続けぇ!続けぇ!!
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