逮捕しちゃうよっ!!名雪&香里





ぴんぽんぱんぽーん♪ ナレーター兼作者より


 え〜、今回のお話はちょっと(かなり?)えっちぃ内容になってるかもしれません。
 禁が付くほど危険なレベルにはしてませんが、秋子さんのような広い心で了承してくださいませ。
 それでは逝ってみよ〜♪











第七報告書 「酒と名雪と香里とネコさん!?」



 それは栞のちょっとした疑問から始まった。
 いつものごとく仕事を終えた女性署員達が更衣室で着替えをしている。

「名雪さん、お姉ちゃん。明日お休みでしょ?今晩飲みに行きませんか?」
栞が二人に呼びかけるが、

「う〜んわたしはパスするよ〜、帰って見たいテレビがあるからね。」
とあっさり断る名雪。

「えう〜名雪さんが来なくちゃ面白くないです〜。お姉ちゃんなんとかしてください〜。」
「あたしに言われても困るわよ。」
ぶーたれる栞に香里も言い返す。

「お姉ちゃん、私は知らないけど、名雪さんってお酒飲めるんだよね?」
「どうだったかしら?警察学校で一緒だった時は飲みに行ってないし、名雪って一緒に遊びに行っても食べるばっかりでお酒飲もうとしないのよ。夜は弱いからすぐに寝ちゃうし・・・」
「そうだったんですか。」
「・・・何て事なの?付き合い長いのにそんな事すら知らないなんて、お酒は飲めるとは聞いているけど・・・」
「お、お姉ちゃんそんなに深刻にならなくても良いと思うよ?」
「そうよ香里。」
うんうん唸り出した香里と、焦る栞と同僚達。


「ねぇ皆。名雪が酔ったところ見たくない?」
真剣な香里が問うと。


「「「「見たいっ」」」」



 栞と数人の署員が賛同した。名雪の酔っ払って上気した頬と潤んだ瞳、そして「うにゅう、わたし酔っちゃったよぉ」なんて台詞と共に服を脱がれた日には・・・

 萌え大爆発である。私も是非見てみたいぃぃぃぃぃっ!

スチャッ ドッギャーーーン あぶろぱぁ〜!?

(ここまで1ミリ秒)



「名雪萌えのエロナレーターは引っ込んでなさい。」

 ぐ、ぐふっ(+_+)。1ミリ秒でカイザーナックル装備して抉り込むようなコークスクリューブローは勘弁して下さい・・・死んじゃうじゃないですか。

「あんたや北川君はそのくらいじゃ死にゃしないわよ。」

 うわあ怒髪天だよ香里さん。う〜む、これ以上の妄想はやめとこう。あの世への片道切符を渡されかねない(滝汗)。

「それが懸命ね。」
冷たくおっしゃる香里さん。

「とにかくエロナレーターは捨てといて、名雪を酔わせる作戦を考えるわよ。」
「了解です、お姉ちゃん。」
と、作戦会議が始まった。








 それから更に次の休みの日の夜。名雪と香里の住むマンションにて・・・


「ねぇ香里ぃ、本当に今日の飲み会でお酒を一番飲んだ人が百花屋で好きな物食べ放題なんだよね?」
「もちろんよ。あたしは嘘は吐かないわ。」
「私も嘘は吐きませんよ名雪さん。ね〜?」

「「「もちろんよ〜。」」」


 いまいち信用してない名雪を香里達は説得する。本日の飲み会メンバーは名雪、香里、栞と同僚3人の計6人。
 ちなみに百花屋とは、華音市にある女性に人気のある喫茶店で、名雪はここのイチゴサンデー(880円税別)が大好きで暇さえあれば食べに行っているほどなのである。


「うーん、でも祐一が『俺が一緒にいる時意外は飲み過ぎるなよ』って言われてるんだよ〜。」
「ずいぶん亭主関白ね、あんたの彼氏。一緒にいなきゃ飲んじゃ駄目なんて。」
「違うんだよ、わたし一緒に飲みに行った時に凄い事しちゃったらしいんだよ、わたしは全く記憶にないんだけどね。」

「う〜ん名雪が酔ったらどうなるかますます気になってきたわね。」
「うにゅ?何か言った香里。」
「な、何でも無いわよ、それよりあんたも自分がどうなるのか気にならない?」
「う〜んちょっと気になるかなぁ?」
「そうでしょ?だから今回は良い機会だと思うのよ。それに勝ったら百花屋で好きなもの食べ放題よ。」
「そうだったよね。うん、わたしその勝負受けるよ。やるからには負けないからね♪」
「ふふふ、望むところよ。」



「それじゃあかんぱーい♪」×6


 そして、飲み会は始まってしまった。


「う〜、ビールは苦いから苦手だよ〜。」
「だったら苺のワインとかどう?」
「わ〜これ甘くて美味しいよ〜、これならいくらでも飲めるよ〜♪」
「名雪さんワインも良いですけど日本酒とかもどうですか?凄く美味しいですよ?」
「うにゅ?あ、これスッキリしていて飲みやすいね〜」
「ねぇねぇこっちのスクリュードライバー(ウォッカとオレンジジュースを混ぜためちゃくちゃ度数の高いお酒)なんてどう?甘くて良いわよぉ?」

 と皆で名雪が飲むように仕向けていた。




その一時間後・・・

「えへへ〜お酒っておいし〜ね〜♪」
と名雪は顔は赤くなっているものの見た目からはほろ酔い程度にしか見えない。

「うそっ、名雪ってこんなにお酒飲めるの?てっきり弱いだと思っていたのに。」
「えう〜予想外です〜。これじゃあ名雪さんに百花屋でイチゴサンデー売り切れになるまで奢らされちゃいます〜。」

 それもそのはず、名雪は一人でビール2瓶、日本酒1本、苺と葡萄のワイン2本、ウイスキー一瓶の半分、他にもチューハイやカクテルを一人で飲み干してしまっていたのだ。まるでザルである。

「ナレーターさんなんか酷い事言ってるんだよ〜、ごくあくにんだよ〜。」

 酔っていても耳は良いみたいです(汗)。

 と、ここまでなら名雪は酒豪って結論だけで済んでいたのだけど・・・



 それから更に15分後。

「と・こ・ろ・で。ねぇ〜香里ぃ〜。北川君とはもうえっちしたの〜?」

ブホッ


「ゲッホゲホッゲホゲホ。い、いきなりなんて質問すんのよあんたはぁ〜?」
にこやかな笑顔でとんでもない事をのたまう名雪さん。

 香里さん目を白黒させた上におもいっきりむせてます。

「えへへっ、香里照れてる〜。可愛いよ〜♪」
あははははと大笑い。

「(笑い上戸)?」
「でも〜香里は良いよねぇ〜、好きな人がすぐ傍に居るんだもん。わたしも祐一とはらぶらぶだけど今はお互い離れてるし・・・」
途端にしゅんとなる。

「最近お仕事忙しいみたいでお休みの日でもなかなかデートできないし。わたしお休みの日はいつデートに誘われて、それから迫られてもよいようにプロポーションに気を遣ったり、可愛い下着いつも付けるようにしてるのに〜(爆)。ふこ〜へ〜だよ〜(怒)香里もそう思うよねっ?ねっ?」
「え、ええそうねぇ。(今度は絡み酒〜?)」
いつになく強気な名雪に香里さんたじたじ。

「うんうん、香里は分かってくれるんだね、それでこそ親友だよ〜。香里だーい好き(はぁと)」
「こ、こら止めなさいって。」
「ねぇかおりぃ〜今夜は一緒に寝よ? 一人で寝るのって寂しいんだよ〜。そしてわたしを慰めて?お返しにいっぱい気持ちよくしてあげるから♪」
「ひぃぃぃぃっ!?」
物凄く色っぽい瞳で香里を見つめる名雪。

「こう見えてもわたしって経験豊富だから安心して任せてねっ♪」
「そんな事聞いてないわよっ。あんっ。」

 名雪は妙に慣れた手つきで香里の服を脱がし、あっという間に下着姿にしてしまった。栞達はこの異常事態にすっかり混乱して全く動けずにいた。

「えへへ、今日の香里はネコさんだよ〜♪ ネコーネコーネコー♪」

「あ、あたしのどこが猫なのよ?」
「あのね、女の子同士でえっちする時はね、攻める方がタチって言って、受ける方がネコって言うんだよ。だから今の香里はネコさんなんだよ〜♪勉強になったでしょ?」
「んな無駄知識いるかぁ!だから止めなさいって名雪、いやっ、やめてぇ〜。」

 そうこうしているうちに名雪にされるがまま。



「今のうちです、みんな逃げましょう」

「「「異議なしっ!!」


 名雪の意識が香里の方へあるのを良いことに脱走計画を立てる栞と他3名。結構薄情である。

「お姉ちゃん、あなたの尊い犠牲は忘れません。それではあでぃおすです。」

 と酷い台詞を残して一目散に逃げようとする4人だったが・・・


ヒュンッ ドカカカカカッ



彼女達の目の前を、酒のつまみを食べるのに使っていたナイフとフォークが高速で横切り、壁に突き刺さる。

「だめだよぉ〜栞ちゃん、みんな〜人の話は最後まで聞かないと、ねっ?」
とにこやかではあるが有無を言わせないオーラをまとった名雪が立ちふさがる。


「そういう悪い子さんにはお仕置きが必要だよね? あ、でも痛いことはしないから安心して良いよ〜♪」

「「「「ひっ、ひえええ〜!?!?!?!」」」」


そして・・・

「うにゅ〜、香里ってスタイル良いねぇ〜。おっぱいぷにぷにだよ〜♪」
香里の胸を優しくもみしだく。

「あんっ、嫌っそこは弱いのぉぉぉぉっ。」
「栞ちゃんはおっぱい小さいけれど掌にすっぽりおさまる感触が気持ち良いねぇ〜♪」
「あん、そんな事言う名雪さん嫌いです〜。きゃうん。」
栞の胸をさすり、くすぐる。

「でも、感度はとっても良いみたいだねぇ〜♪」


「みんなもお肌綺麗で気持ち良いよ〜♪」
「やんっ、だめぇっ。」「あふんっ。」「はぁぁぁん。」
他の3人も名雪に骨抜きにされてしまっていた。







「うふふふふっ、ネコさんがいっ〜ぱい。わたししあわせぇ〜♪」


「い〜やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(T_T)」



 一人の女性の幸福と引き換えに5人の女性が不幸になったようであった。合掌・・・







それから次の日の朝。

「うにゅっ? あれ?わたし寝てたんだ? うーんすっごく気持ちの良い朝だね〜なんだかすっごくスッキリしてるし。(意味深)」

 名雪さんどうやらお目覚めの様子。

「わぁっなんでわたし裸なの?それに香里や栞ちゃんやみんなも裸だよ〜?どうして〜?」
「あ、あんたなんにも覚えていないの?」
「うにゅ?わたし何かしたの?」

「あ、あのねぇ〜。」

 昨日の事を全く覚えてない様子の名雪に怒る気力すら無くして床に突っ伏す香里。

「それにあんた頭痛くなったりしてないの?昨日あんだけ飲んだのに。」
「えっ?わたしは元気いっぱいだよ〜♪それにすっごく体の調子も良いんだよ〜♪」

「やっぱりあんたって常識外れね。」
「香里、もしかして酷い事言ってる?」

「・・・言葉通りよ。」
「う〜、ひどい〜ひどい〜」

 むくれる名雪の声を聞きながら名雪に無理にお酒を飲ませるのは絶対に止めようと固く誓った香里であった。




んでもってその後・・・

「ねぇ〜香里〜結局百花屋さんでの食べ放題はどうなったの?」
「さぁ何の事かしら?あたしは記憶に無いわね。」
「え〜そんなぁ〜。」 「あんなの無効よ無効。」
「う〜〜〜、うそつきぃ。」

 結局賭けは無効になってしまったそうな。








次回に続くよ〜



                                   第八報告書へ続く



                     
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