私は京都の伏見深草で小学校時代を過ごしました。昭和32年入学、昭和38年卒業です。橋幸夫デビューしたのが5年の時。月光仮面がはやったのが3年のとき。今、思い出す方言や童歌を記したいと思います。
げたかくしの歌
げたかくしという遊 びがありました。各自靴やぞうりを片方ずつならべ、鬼をきめるために歌を歌う。「裏の神様に・・・・・・」のごとく、各自の靴を順番に指さし、歌の終わったと ころの子供がおにになります。そのあと、各自の靴を各自がかくして、鬼がそれを探すというものです。その鬼をきめるときの歌です。
げたかくし ちゅうねんぼう
柱の下のねずみが
ぞうりをくわえてちゅっちゅくちゅ
ちゅっちゅくまんじゅはだれが食た
だあれも食わないわしが食た
表のかんばん三味線屋
裏からまわあって三軒目
この歌はよく歌いました。本当にげたかくしはよくやりました。
まねし まんざい 米やの丁稚いってこい
これは、人をまねばかりする友人に対して揶揄することばです。意味はよくわかりません。他では聞いたことがない。
砂川小学校に入ったら次の歌をよく歌いました。この歌も他では聴いたことがないです。
1年坊 いんでこい (いぬは 帰るの意味)
2年坊 逃げてこい
3年坊 探してこい
4年坊 呼んでこい
5年坊 ごんぼでなぐられた (ごんぼはこん棒のこと)
6年坊 ろうやにいれられた
これは、5.6年生に対しての反骨精神のあらわれです。比較的下級生が歌ったも思われ ます。今は、こんなん歌わないと思う。これを学校の帰りに何人かで大声で歌いながら帰ってきたものです。ストレスの解消かな。初めて聞いたときは、「ろう や」という言葉に激しいインパクトを受けたものでした。
(て)っちゃん てがつく てんやのてんすけ てって てられて てりころされた
( )の中は相手の子供の一番上の字をとる
これが、「け」や「き」で始まる名前なら、大変悲惨になります。昔は、こういった歌で、言葉や語感を養ったのではないかと思います。
じゃんけんについて
伏見深草では、じゃんけんをするときこういった。
じゃい(けん) ほい・・・2拍子である
じゃらけつ ほい
ちなみに私が赴任した枚方では
いんじゃんでえ ほーいー・・・全部で4拍子である。のんびりしている。
かなぶんの呼び名
ぶんぶん
石油ぶんぶん
くわがたむしのよびな
げんじ
うし
へいたい
ぺた
たいこベースのことは
たいべ