やっぱり再開? 編 18.9月
生涯手放せない機械たち
無線関係のものが、全くないのは寂しいものである。
せめて、受信だけでもしたいと思い、無線関係のショップを探し、平成18年の3月に八重洲無線のFT-857という、トランシーバーを買った。
FT-857は、3.5メガから430メガまでのオールモードトランシーバーである。免許も再申請した。JARLにも入会した。SWLナンバーもとった。
コリンズのメカニカルフィルターを入れている。
使用して驚くこと
@感度の調整が全くいらないこと。これは、感動である。昔は、バンドごとに調整をして感度を最大にしたものだが、周波数の変化に
対しての感度調整が全く不要であるし、つまみもない。また、同一バンドの上と下とでも、感度の差はない。つまり、ダイヤルをまわす
だけで受信できてしまう。
A機能が非常に多い。強い電波に対して混信を避けたりするアッテネーター、混信時にききやすくしたりするDSPも充実している。電
波の状態に応じてベストの状態を作ることが容易である。一見単なるハンディ機と見えるが、20年前の30万円くらいのマシンを凌駕
する。電源とアンテナチューナーがないというだけである。実際はアンテナチューナーが内蔵されていても、アンテナ近くにもうひとつ
つけることが必要である。
Bシンセサイザーチューナーなので、受信周波数がきわめて安定している。
アンテナは、5メートルの釣り竿を買ってきて、導線を巻き付けている。それを2階のベランダからたてている。地上高7メートルといっ
たところである。
現在7メガを中心にワッチ(受信すること)している。気がつくことは、国内のどこの局が出ていても、必ず激しいパイルアップが起きる
ことである。
でも、いい。7メガの交信を聞いていると、昔と全くかわらない喧噪がそこにはある。交信の仕方も昔とはかわっていない。私にとって
は、ふるさとである。私はCW(モールス)もわかるので、7.2メガあたりでCWを聞いている。早いものでも、コールサインはなんとかと
れる。昔同様、ロシアの局のCWは早い。なかなか聞き取れない。しかし、ぼけ予防にはなる。夏は、21メガでEスポが出て、日本全
国の局が入感した。今、8J1Eという局が入っている。関東の記念局である。パイルアップが続いている。
ただ、21メガや50メガには誰も出ていない。50メガなんかは、私が大学時代によく出たバンドであったが、誰も出ていない。ここは、
アンテナも小さくてすむし、電離層が出ればDXもねらえる。実に楽しいバンドなのである。しかし誰も出ていない。アマチュア無線の人
気の聚落をつくづく実感した。
韓国や中国の局はよく聞こえる。今は、このアンテナでヨーロッパのCW局をワッチするのが目標である。
・・・となると、CWを打つ機械がほしくなる。しらべたら、エレクトリックキーヤーが製造中止とのこと。今買っておかないとなくなるという
危機感が私を支配し、ネットであちこち調べて、在庫のケンプロのエレキーを買った。
ケンプロのエレキー。現在製造中止。
しかし、やはり、手打ちのキーもほしくなった。 買った。
上が、元祖「モールスキー」である。今は、電波を出すわけではないが、エレキーで、かなりの長文を打ってみたりする。
また、手打ちキーでも打ってみたりする。これが、脳をけっこう刺激する。ストレス解消にもなっている。
私にとっては、生涯手放すことのできない機械たちである。実は、上ふたつのキーは同じ価格。