明治村巡航記 372キロの夢

平成14年8月30日

 

今年の夏休みは遊ばなかった。ので、台風が九州に来ているさなか、新しいシルバーウィング600の性能チェックも兼ねて、久しぶりの明治村行きを決行した。バイクの性能チェックはこちら。

 

朝7時に精華町を出発。京奈和道を通って、大久保でガソリンを入れる。ここで、問題が発生した。前輪の空気注入口からわずかずつではあるが、空気が漏れている。どうしょうもないので、ふたを強くしめて無視して走ることにする。京滋バイパスを120キロで走ってから、名神に入る。栗東あたりは、3車線あり、なかなか快適である。左右には平野が広がっている。いい気持ちになる。追い越し車線を適当に利用しながら、走っている多くの車とのドラマを楽しむ。ここへきて、やっと楽しい気持ちになる。いつもなら、黒丸SAで休憩するのだが、600ccはあまりにも快適なため多賀までいっきに走る。だいたい、スクーターの欠点は、快適すぎてつい休憩なしに長距離を走ってしまうこと。後、結構疲れが出る。

                              

多賀のバイク置き場。一番左が私のバイク。

こんなふうに、たくさんのバイクがとまっているとなんか晴れがましい気持ちになり、結構舞い上がった気持ちになる。乗り降りするとき、結構みんなに見られているからうれしくなる。クラブマン250も止まっていた。250では高速道路は苦しかろう。やっぱり400ccはほしいと思う。

バイクに乗ってる人は、独特のバイクウェアを着ているからすぐわかる。私も、白と黒のメッシュのウェアを着ていったから何とか顔が立った。やっぱかっこいいウェアを着ていかねば。

なおかつ、走る。今日は、高速がよく流れており、120キロ平均で走行する。やはり、400ccに比べるとどっちりとした安定感が違う。

次は養老SAで、休憩と給油。ここのスタンドで、前輪の空気漏れをなおしてもらった。小さな部品を代えたのに何とただ。めがねのお兄さん、ありがとうございます。ここで、給油をしておかないと、明治村近辺にはガソリンスタンドがないから、あわててしまうことになる。

             養老のバイク置き場。

ここにもバイクが止まっていた。kawasakiのZZR1100とスズキのかたな1100。走り始めるとこの2台はすぐに私を抜いていった。130キロ巡航で走るこの2台のバイクを、途中まで追ったが、やはり免許が心配になり、110キロにペースダウンをする。ひたすら、快適。

 濃尾平野に入って、両脇に平野を見ながら走り続ける。遠くに来たという感覚が走る。長良川の鉄橋と木曽川の鉄橋を渡る。広い川だなあ、とつい、横目で景色を楽しむ。追い越し車線への、切り返しも機敏に行える。高速走行を堪能した。

名古屋に近づくと若干込んでくるが、それでも80キロで走れる。中央高速に入る。すぐ、小牧東の出口が見える。ついつい、もっと走りたいという気持ちがむくむくとわいてくるが、我慢して降りる。

いよいよ、9時45分に明治村到着。

今日はデジカメを持ってきている。152枚撮れる。今日は徹底的に見る覚悟で入場した。ただ、暑い、暑い。

 帝国ホテルの正面玄関。

                      

 これが、実は病院。こんな病院なら入院してみたい。病気も治るよう

な気がする。ここで、死ねたら本望だという気にさせる。

        これが、病室。なんとも、レトロな味わいのある部屋だ。

 

                    

北里大学の研究本部。何と美しいことか。明治の建物は、威厳があり

かつ美しい。学問がいかにすばらしいものか、伝わってくる。明治村で

最も美しい建物である。

 

油のふきこまれた床。油のにおいが、たまらなく懐かしい。おまけに

歩くとぎしぎしと音がする。まるで、建物と会話をしているみたい。いいもんだなあ。

                

三重県庁舎。これも美しい。

 京都に走っていた市電。