昔の遊び   昭和30年代京都伏見深草

懐かしいからではなく、今の子供に伝えたいと思

い、作ったページです。

 

遊びの始まり。

○○するもんこの指たーかれ

これを誰かがいうと、みんな走って集まる。一緒に遊びたい者は、その指にとまる。手をぐーにして人差し指だけを上を向けてたて、次のものは人差し指をつかんでまたまた自分の人差し指をたてる。このようにして、次々と指をつかみ、一緒に遊ぶメンバーが決定される。このとき第一声をあげた者がけっこうルール面などで主導権を握れる。主導権を握りたいがためにみな、第一声を出したがる。しかし、空気の読めないものは相手にされない。まだ、前にやってる遊びが佳境にあるときに、この第一声を出しても、誰も集まらない。前の遊びが自然消滅し、子供が烏合の衆と化した時に、この言葉を大声でいうのがこつである。とにかく、昭和30年代は子供が多かった。昼間から家で宿題をしてる者はいなかった。たいてい、広場のようなところにでていた。まるでそこが社交場であるかのように。よく、学校の先生は、宿題をしてから遊びなさいなんていってたけど、あれはあきらかな間違い。宿題は夜でもできる。遊びは昼間しかできない。

やあまくずせ じゃいけんほい

つかんだ手の山を一斉にくずして、そのまま、じゃんけんをする。ここで鬼が決まる。第一声を発した者が、鬼になることもある。最悪である。子供の世界ではじゃんけんは絶対である。ふだん仲のいい友達でも絶対変わってくれないし、同情もしてくれない。実に厳しい社会である。しかし、昔は仁義というものがあって、小さい子は鬼からはずしたりする。これは、鬼が小さい子だと、おもしろくないというのが実感である。鬼になった子は次のじゃんけんははずすとかはずさないとかのローカルルールが最初に確認される。そういえば、ルールの確認って必ずしたな。

どんじゃいけんほい

これは子供を2組に分ける。分け方は、全員でぐっぱ(ぐーとぱーだけのじゃんけん)しても、決まらない。適当に2人ずつ組になって、お互いのみんなから見えないようにぐっぱする。この時勝ち負けは関係ない。全組のく゜っぱがすんだら、誰かが声をかける。「ぐーのもん、こっち」「ぱーのもんこっちやで」これでたちどころに2組決まる。遊び方は、できるだけ離れたところに陣地をつくる。「戦争開始ー」の合図とともに一人ずつ相手の陣地めがけて走り出す。ぶつかったところで両手をせっせっせのようにどんとあわせて、じゃんけんをする。負けたら大声で「負けた」と叫ぶ。そうすると自陣から次の者が走ってくる。勝ったものはそのまま相手の陣地めがけて走り出す。これを、繰り返す。これは、足が速くてもじゃんけんに勝たなければ前に進めないわけであるから、運がものをいう。相手とぶつかって両手をあわせるときのかけ声が

「どんじゃいけんほい」

である。これは、燃えた。スリルと緊迫感、スピード感。私の一番好きな遊びであった。

うけうち

これは、我が町内だけの珍しい遊びである。野球である。ピッチャー、バッター、キャッチャーだけ決めてあとは全員守る。バッターが打つ。その打ったボールを受けた者が、次のバッターになれる。たったこれだけのことである。

コマ回し鬼

これはコマ回しの鬼ごっこである。陣地は電柱。コマが回っているあいだだけ動ける。鬼もコマが回っている間だけ、相手にタッチできる。タッチされたら次の鬼になる。要は回っているコマをどう運ぶかである。私はコマ回しだけは得意であったから、右のてのひらにのせる。へたは、ポマードのふたを左手で持ってそれに受ける。もっと下手は、口の広いアルミの洗面器を持ってくる。これならどう下手にコマを回しても、受けることができる。欠点は機動力がないことと、がらがらがらと派手な音がすること。

びーだま

 

めんこ

くつべらとばし

模型飛行機

いしけり

竹がえし

探偵ごっこ

ままごと