64歳の心境 その4     27.12.30

健康面

校長最後の年は、ただただ身も心の疲れ果てていた。6月に修学旅行の引率に行くのであるが、もう憂鬱でしかたがなかった。向こうに行ったら、とにかく早く帰りたいと思った。目前に行事が迫るたびに大きな山を越えるかのように気分が滅入った。

2010年の10月。ついに、肺炎で11日間入院した。退院して現場復帰したが、体がだるくて一日中ソファに座っていた。

あと半年で定年退職だが、疲れて仕方がない。3月の卒業式も憂鬱で大きな山を越えねばならないという思いで本当に滅入った。

卒業式の次の日が、再雇用の試験であった。大型スクーターで片道22キロを走ると、はじめて「ああ遠いなあ。これを通うのは大変だなと思った。

今、思えば、肺炎で失われた体力が全く回復していなかった。再雇用も落ちたときはショックだったが、体力的に無理だなと言う気持ちもあった。

退職した4月1日から、ウォーキングを毎日始めた。6月からは週に2回から3回水泳に通い始めた。このことは、大正解であった。

ふくらはぎが太くなり、すねに筋肉がついた。

しかし、あちこち歩き回ろうという気持ちにはならなかった。

退職して約4年たった、2015年2月にはじめて京都を歩き回ろうという気持ちになった。おそらく体力が十分についてきたのだと思う。

それから週に一回は10キロから15キロを歩くようになった。

校長職の心労と肺炎は、おもっていたよりはるかに深く私の体力を消耗させていたと思う。

とにかく、人並みに動くだけの体力がついたのは、退職後4年を過ぎてからであった。

現在は、毎日のウォーキング、週2回の水泳、週一回の卓球、週一回の京都旅歩き、という生活を送っている。あとは毎日30回のスクワットかな。

課題であった、脂肪肝もみごと消えた。