責任をもつことに疲れ果てた 23.12.21
校長職には実に重い責任がつきまとう。ひとつ措置を間違えるとマスコミの餌食になってしまう。生徒対応、教員対応、保護者対応、地域対応、マスコミ対応、教育委員会対応等
々、すべて校長が処理しなくてはならない。
人から頼られると元気が出るという人もいるが、校長職は極端に頼られすぎるのである。言い換えれば責任をおっかぶせるのである。本当に疲れた。
最近、やっと自分で36年間の疲れが自覚できてきた。要するに責任をもつことに疲れ果てた、ということなのである。今は、人から頼られたくはないし、責任を負うこともしたくない。
そういうことが自覚できてきたと言うことは、疲れが今でてきたのだろうと思う。
だから、実によく眠れる。年寄りは早く目が覚めると言われるが、私の場合は違う。夜の10時に寝て6時まで爆睡することが多い。ひどいときは朝食を食べてから1時間くらい寝る
こともある。おまけに昼寝をする。
なぜこんなに眠れるのか不思議なくらいである。
つまり、仕事の疲れが今出てきたと言うことと、眠れるだけの体力がついてきたということなのである。
実は、今年の9月ころに再就職をしようと考えたが、頭の片隅に「責任をもつのはいやだ」という気持ちがわき、どうしても踏み切れず、面接にはいかなかった。
責任をもつことに疲れ果てたのである。このことが実感できたのは、仕事をやめて9ヶ月後の12月になってからであった。