レジンキャスト(注型編)
レジンによる橋脚部品の複製、続編の注型編です。 |
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今回注型に用意した材料と道具です。レジンは造形村のEXキャストホワイト 1kg 120秒タイプを買いました。
理由はサイズが最も小さかったからです。(他社は2kgでした。) 後はクレオスのMrシリコーンバリアー、計量計、スポイド、ビニール手袋、紙コップです。コップは型取りでも使ったPPカップ と思っていたのですが、キシレンタイプのレジンでは溶けるそうなので、紙コップを急遽用意しました。 |
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レジン作業は換気に気をつけるようにとの事なので塗装ブースで作業しました。
こぼれた時用に作業机には新聞紙を敷いておきます。
また、作業はビニール手袋をはめて行い、レジンが肌に付かないように注意しました。 レジンキャストはA剤とB剤を同じ重さだけ混ぜるのですが、 紙コップおよびスポイドにA、Bと書いて 混合時以外でうっかり2剤が混ざるのを防止します。 |
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注型を始める前に、シリコン型の表面に剥離剤(Mrシリコーンバリアー)を筆塗りします。
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A剤用の紙コップを計量計に乗せて、風袋補正してからA剤をスポイドで注ぎます。
1回目は液量を見ながら少し多い目に作り、注型の余り具合で以降の分量を決めました。
結果2回目以降は6gづつになりました。 量が少ないと1g刻みのハカリでは誤差が無視できず硬化不良を起こすかなと心配しましたが、 特にトラブルは起きませんでした。 |
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同じようにB剤も用意します。余談ですが、紙コップには内側に何かコーティングしてある物と
してない物があって、出来れば後者の方が余計な物が溶け出さなくて良いのですが、
手に入らなかったので、今回はコーティングタイプを使いました。 でも、特に影響は判りませんでした。 |
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新しい紙コップを用意して、A剤、B剤を同時に注ぎ込みます。
ここからは硬化まで時間が無いので素早く作業します。 撹拌はネットで見かけた方法で紙コップを机の上で円を描くように動かし、撹拌棒は使いませんでした。 どれくらい混ぜるかは感覚です。抽象的で申し訳ないですがなにぶん2液とも透明なので・・(^^; |
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撹拌の終わった液を型に流し込みます。後で切削するので少し漏れ出す程度に入れています。
細かいモールドのある部品の複製の場合、ここで気泡を潰したりするのですが、橋脚なので特に何もしませんでした。
しばらく待つと液が白く変色してきます。
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さらに白い部分が増えてきます。液の多い所の真ん中から白くなっていく感じです。 硬化に伴って発熱するので熱のたまった所から硬化が進むのかもしれません。 流し込み後、型ごと冷蔵庫に入れると硬化スピードが遅くなるという情報もありますし。 |
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液量の少ないリングの方も数分で完全に白くなりました。このままさらに20分ほど放置すれば型からはずせます。
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型から外した所です。表面は気泡による穴もなく綺麗に複製できていました。 この後、バリを取って注入面の膨らみをヤスリで削り落とせば完成です。 |
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高さ調整と組立が終わった橋脚たちです。
2種類の型でそれぞれ4個づつの複製を作りました。 今回初めてレジンキャストをやってみましたが、思ったより簡単で使えるなーと感じました。 今後は両面取りにも挑戦していきたいと思います。 |