池の水の表現(桜モジュール)

1   地面加工で最後まで残っていた、池の水の表現に取り掛かります。 以前製作した小川はグロスポリマーメディウムを使ってみたので、 今回はリアリスティックウォータを試みます。
 まずは、ベニア板をタミヤアクリルのフィールドグレイ(XF65)で塗装。 都市近郊の濁った水なので、特に濃淡はつけずに一面ベタ塗りです。
2   塗料の乾燥後、リアリスティックウォータが漏れ出ないようにベニア板の縁にマスキングテープで堤防を作ります。 少しでも隙間があると漏れ出してくるので、テープをしっかり押さえつけて隙間ができないように気をつけます。
3   いよいよリアリスティックウォータを流し込みます。紙コップに移して太筆で塗りつけるようにしてみましたが、 泡が沢山でてしまいました。ボトルから直接注いだ方が良かったかもしれません。 とりあえず、かなり縮退するそうなので、約2mm程度の深さになるぐらい注入しました。
 ちなみに発生した泡は、針でつついても全然割れないので、調色スティックのスプーンで一つずつすくって除去しました。 (ただし、泡は放っておいても乾燥時の縮退で目立たなくなるかもしれないです(未確認)。)
4   流し込んでしばらくしたした所でトラブル発生!! なんと、池の縁のターフに染み込んで毛細管現象で岸を登っています。 とりあえず現状では対処のしようが無いので、乾燥後にターフ処理をやり直してごまかすことにします。
5   リアリスティックウォータそのものはドロっとした粘り気のある液体なのですが、浸透性はかなり高いようで、 マスキングの甘いところからも写真のように少しずつ染み出してきました。
 そのままではまずいので、染み出しているところに速乾性の木工ボンドを塗りつけたところ、 一応漏れをとめることができました。今後は予め木工ボンドで隙間を埋めておく必要がありそうです。
6   24時間乾燥させたところです。想像以上の縮退で、なんとベニア板表面の凹凸がハッキリと判るレベルまで縮退しています。 水面の揺らぎにしても無理がある感じなので、2回目の注入を行う事にしました。
7   2度目の注入を完了したところです。注入した量は1回目とほぼ同じで、 ベニア板が若干傾いていたので、手前が深く奥側が浅くなってしまいました。
 結果、奥側はまだ凹凸が残っていますが、水面の揺らぎのよう見えるレベルで、 逆に池の水面に変化が出て良い感じなので、結果オーライとします。
8   反対側からみたようすです。手前に凹凸が残っていて、 奥側が凹凸のない綺麗な水面になっているのが判ると思います。
 リアリスティックウォータは、縮退が激しいので、今回のように水の深さを表現するのではなく、 水面だけを表現したい場合に適しているといえます。