試合を終えた、セルフィッシュは近くの宿屋に宿泊していた。

「フゥ〜。今日は疲れたなぁ。夜飯も食ったし、後は寝るだけか」

セルフィッシュは布団の中へ潜り込んだ。

コンコンコン。「村長だ。入ってもいいか?」

「は、はぁ。いいですよ」

村長は部屋の中に入ってきた。

「まぁ、ひとまず。二回戦進出おめでとう。次の対戦相手は確か「M3」だったな」

「はい。しかし、相手の竜もまだ幼竜です。一回戦よりは勝機はあります」

「甘い。相手の竜が幼いからってなめてはいかん。きっと裏があるはずだ」

「裏?・・・・・あったとしてもたいしたものではないでしょう」

「まぁ、そうだといいが。とりあえず、今日は明日に備えてしっかり休みなさい。私は部屋に戻る」

そういうと村長は部屋から出て行った。

--------------次の日------------------

「みなさーん!GOODMORNING!!!!今日は第二日目!準決勝!
 一回戦は・・・・「ゴットINO VS 屁 ヨンジュン」だー!!」

ピー!!試合開始の笛がなった。

「無駄な血は流したくない」

そういうと、ゴットINOは竜の背中をなでた。

「神ノ裁『ゴッド・ジャッジメント』」

言葉と同時に竜の翼が大きく開いて、無数の破壊光が放たれた。

光は全てヨンジュンに命中。そこにヨンジュンの姿はなかった。あったのは・・・・・「骨」だけ。

「オェァイエァゥェイッッッ!!!っと。何が起きたんだ!!っていうかヨンジュンはどこだ!
 勝負は勝負!勝者はゴットINO選手!!!!!」

会場から歓声は起きなかった。皆があっけにとられた。絶対的な力に。

「さぁっ!気を取り直していきましょう!第二回戦!「M3 VS セルフィッシュ!」

ピーーー!!!試合開始の笛が鳴った。

「よろしく!セルフィッシくん!まぁ、君はここで終わりだけど!」

そういうと、M3は右手を自分の胸に手を当てた。

「ダブル・ユニオン『胴体合体』!!!」

会場中を光が包んだ。

「ん・・・・・?なんだ?」

セルフィッシュは状態が読めなかった。

「さぁ、セルフィッシュくん。始めようか」

そこには竜と合体し、大きな翼を持ち、鋭い剣を装備し、長い尻尾がついたM3がいた。

「はぁっ?!?!合体だって?!?!」

「無駄口は叩かない方がいいよ」

M3は空中からブルーブレイクに襲い掛かった。

セルフィッシュはブルーブレイクを抱きかかえた。が、しかし。時すでに遅し!!!!

衝撃で場外へとはじき出されてしまった。

「勝者!M3選手!見事なユニオンでした!!」

会場が歓声であふれた。

「痛かったかい?ごめんごめん。力加減がちょっと」

「い、いえ。大丈夫です。・・・・・・さっきのはなんなんですか?」

「あぁ。ユニオンの事?あれはねぇ、ちょっと難しいんだ。今は説明できない。
 それより、さっきから気になっていたんだけど、その頭の傷をみしてくれないかい?」

M3は髪の毛を上げて、傷を見た。

「こ、これはっ!?!?!竜士の意志!!?!」

M3は驚きを隠せなかった。

「知ってるんですか?竜士の意志について」

「あ、あぁ・・・・・。あ、あんまり知らないンだけど・・・・。っじゃ、じゃあ今日はこの辺で、じゃあね」

そういうとM3はベンチへと戻っていった。