不退寺


一名在原寺とも業平寺とも呼ばれるように在原業平ゆかりの寺。
業平の祖父にあたる平安京第2代平城天皇が、
譲位後住まわれた萱の御所のあったところと伝える。
鎌倉建築らしくずっしりとした南門の正面に
最後の天竺様式という本堂が建っている。

本堂本堂

本尊は業平の自作と
伝える木造聖観音立像(重文)。

本堂の内外陣を仕切っている
業平格子」は業平朝臣が好んだ柄であり
現在でも、絣の着物、帯、浴衣、
法被の柄として
十分通用する格子縞柄です。

業平格子

南門南門

切妻造本瓦葺の四脚門で
鎌倉末期の建築。

伊勢物語 第88段

おほかたは
  月をもめでじこれぞこの
    積もれば人の老いと
      なるもの
歌碑

歌碑「古今集」

ちはやぶる
  かみよもきかず
  たつたがは
からくれなゐに
  みずくくるとは 

石棺石棺

付近には古墳が沢山あり、
おそらくそこから
運ばれたものであろうと言われている。
草刈の人たちがこれで
鎌を研いだと思われる
痕が沢山残っている。

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