さあ、日本一すっとこどっこいなRPG、「里見の謎」の登場だよ。
まず、出てくる登場人物が馬鹿です。
ゲームは、主人公である「夢若」が、友人の「洋介」と釣りをやっている場面から始まります。
そこで壺を釣り上げる夢若。
そして、家に戻った夢若が母親に一言。
「お母さん。僕、頭が変になっちゃったよ」
さすがは日本一のRPGの主人公!!
ゲーム開始早々飛ばしてくれます。
他にも、図書館でパソコンを使おうとしただけで憤慨し決闘まで申し込んでくるヒロインだとか、高所恐怖症の忍者だとか、すごくくさい馬糞だとか、言い出すとキリがありません。
ところで、このゲームの戦闘は、「ダイレクト・コマンド・バトル・システム」という独特のシステムが採用してあり、出現した敵それぞれにボタンが割り振ってあります。
そして、それぞれに対応したボタンを押す事で敵を攻撃していくというものです。
分かりにくいかな・・・・・?
ドラクエの戦闘画面を思い描いてください。
そこに敵が3匹出現したと仮定したとき、左にいる敵から□、△、○という風にボタンが割り振りられます。
そして、真ん中にいる敵を攻撃したければ△ボタンを、右端なら○ボタンを押せばいいわけです。
この戦闘システム、まったくストレスを感じさせないうえに展開が素早く、やっていると結構気持ちがいいので個人的にはかなり気に入っているのですが、ゲームバランスの悪さが半端ではなく、ひとつ画面が切り替わっただけで敵の強さが急に跳ね上がります。
初めのうちは隣の町に行くどころか最初の戦闘で瞬殺されることも珍しくありません。
それでも、少しレベルを上げると2秒で殲滅できるようになります。
やられるのも2秒ですが。
この世界最速を誇る戦闘システム、ボスすらも10秒で倒せます。
当然、ラスボスも例外ではありません。
実はこのゲーム、俺には手強すぎてクリアできなかったんですね。
情けないことですが匙を投げて1週間後、友人に頼んでクリアしてもらいました。
その時たまたま現場にいたので立ち会うことができたわけなんですが、ラスボスとの戦闘時のみ、なんとBGMにこのゲームの「テーマソング」が流れるのです!!
こんなゲームにテーマソングなんていらない
「ファイナルファンタジー」もビックリの演出ですが、悲しいかな歌が始まる頃には戦闘が終わっているので、完全な無駄骨あまり意味がないかな〜とは思わないでもありません。
最後に、もしこのゲームをプレイしようと思っている皆さん。
もしくはどこかで見かけたことのある皆さん。
このゲームのパッケージには、「おすすめRPG」と書かれた赤いシールが張られていますが、販売店を責めないでやって下さいね。
これは販売店じゃなくメーカーが勝手に貼ってるだけですから。
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