君が望む永遠

グラフィック・音楽
シナリオ等
操作性
熱中度
期待通りか?
総合得点
20点
20点
20点
20点
20点

100点


はまる人にはとんでもなくはまるゲームだと思います。
二部構成となっております。
私は時間の関係上エンディング1つしか見ていないのでそれについて感想を。(全部やったら半端じゃなく時間かかります)まず概要を。


第一部

主人公鳴海孝之はいまいち目標が定まらない高校三年生。
親友の平慎二や女友達の速瀬水月と毎日騒がしく過ごしています。
そんなある日、水月の親友の涼宮遙から告白を受け、その場では軽い気持ち承諾します。
しかし二人の間はぎこちないもので、一時はマジでやばくなるのですが、水月の遙についての話を聞き、今度は孝之から告白。
ハッピーな夏休みが始まるのです。
他愛のないことで笑い、みんなで遊び、また、遙の存在により孝之も頑張り始めます。
しかしその日はやってくるのです。8月27日。遙と絵本作家展に行く待ち合わせに向かう途中、孝之は水月と会います。
付き合おうとした人と別れたばかりで気落ちしている水月。
その日は彼女の誕生日で、水月はちょっとした思い付きで指輪をプレゼントにねだります。
孝之はちょっと渋ったものの、彼女を励ますつもりで銀の指輪をプレゼントします。
待ち合わせに遅れて急ぐ孝之。しかし待ち合わせの場所に遙はいません。
そのかわり人だかりが。どうやら事故があった模様。急いで遙を探す孝之。その姿はない。
その時現場検証をしていた警官の事務的な声が聞こえます。「被害者確認。白陵大付属柊学園三年生・・・涼宮!t#!W$H!#(文字化けのようです)

そしてオープニング曲。

やられました。絶妙です。
たかだかオープニングでここまできたのは初めてです。
いやもうこれだけで感動しました。

演出効果がうまい!しかしここまで持ち上げてガーンと落とすとは・・・。

そう、ここからが本番です。
これほど精神的苦痛(悪い意味ではなく)を伴った18禁ゲームがあったでしょうか。
ではその第二部の説明を当たり障りなく。


第二部

遙の事故から三年。遙は一命を取り留めたが意識は戻らなかった。
自分を責め続ける孝之。
毎日ように遙の病室に通います。
しかし心労と疲労からボロボロに。大学もあきらめ、廃人のようになってゆく孝之に遙の父親は、もう来ないで下さい、という。あなたの人生を台無しにするわけにはいかない。自分自身を第一に考えてください、と・・・。

(渋い・・・。渋過ぎです、パパ)

遙が事故に遭ってから1年ちょっと。
孝之は病院に行くのをやめました。
そして月日は流れ、遙が事故に遭ってから3年経つ夏。
物語はここから始まるのです。その三年間孝之を支え続けたのは水月でした。その水月と平和に暮らしていると一本の電話がかかってくるのです。遙が目覚めたと・・・。

これがあらすじ。
出だしからして立場微妙な主人公です。
昔の女と今の女に挟まれ苦悩する話、と言ってしまえばその通りなのですが、実際やってみるとそんなものじゃ済まされないのがよく分かります。
遙への想いと水月への愛。どちらも本物で、どっちが軽いなんてものはないんですから。
だから、情けないと世間から非難ごうごうの孝之君ですが、私はあれでいいと思います(遙ルートと水月ルートの場合は)。最終的には自ら結論を出したんですからね。

そしてこの中で特に感動なのが水月ルート。私的に君望トゥルーエンドだと思っています。
高校時代から孝之が好きだった水月。しかし、最初遙のために孝之に近づいたため、一所懸命想いを隠し続けてきた。
あの日、その時だけと、指輪を薬指にはめた8月27日。遙が事故に遭ったと聞いて水月の中で何かが崩れた。
わたしが孝之と話しこまなかったら、遙は事故に遭わなかったと・・。愛情と罪悪感を持ちながら孝之と過ごした日々。遙の目覚め。喜びと不安。そんな切なさとやるせなさといたたまれなさがグーです。

そしてなんといっても遙!!

強い!

っていうかかっこいいよ!!

遙に最も感動するのはこの水月ルートだと思います。

いいです!!

二人の関係を知った遙は二人を祝福します。
それが本心なわけないのですが、遙はそれを自分の本心にすることにしました。
まあこの時色々問題がおきて、水月が遙を叩き、遙も水月を殴り返そうとするのですが、ここらへん全部痛くていいです。

(このゲームやると精神的マゾヒストになりそう)

そしてその次の日。
病院に行った孝之は遙にこれまでのことを改めて話します。
孝之と水月のけじめを。クライマックスでありながら静かな雰囲気で進むこのシーン。

いいです!

そして別れ。

遙は孝之に会うのはコレで最後にしようと言います。
いつ自分の感情が抑えられなくなるか分からないからと。
そして遙は続けます。
二人の思い出の絵本「マヤウルのおくりもの」にあるように、最後は笑顔でお別れしようと。

・・・・・・・・・ぐはあ。

水月派の私に会心の一撃を食らわせてくれました。

はるかたん・・・凄いよキミ。

他人のルートでもキミはメインヒロインだ。

なんというか水月にジーンときて遙にくあ〜〜っとくる感じです。

訳分かりませんね。
そうです。口じゃ説明できないのですよ、この本当の良さは。痛くて痛くて、でも痛いだけではないんですよ。
水月ルートのエンディングは必見です。
これまでの苦しみが全部報われる気がします。
そしていつかまた、みんなで会える日が来るんじゃないかと思えるのです。

なんのこっちゃ?な感想ですが、是非一度やってみて欲しい作品です。
やらないと分かりません、このなんともいえない感動は。

一応PC,DC、PS2で出ていますが、PCでやって欲しいです。
Hシーンがもたらす心理描写はこの作品には、特に孝之と水月には必須だと思うので。

とまあこんな感じです。お目汚しを失礼しました。

フレースヴェルグさん

 

投稿誠にありがとうございます。
感謝感謝です・・・。

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