トレード＆バトル カードヒーロー

さて、レビュー第２段なんですが、はっきりいって、俺は今、すこぶる機嫌が悪いです。
というか、このゲームのことを語るときの俺は、決まって気分が悪いです。
まぁ、ちょいと文章が荒れていますが、お許しくださいね。

・・・と前書きしておけば大丈夫かな。

さて、今日ご紹介するゲームは、まさに隠れた名作。
任天堂がお送りするカードゲームの中でも傑作中の傑作、「カードヒーロー」です。
このゲームですが、実はつい先日、「６８０円」で買い直したばかりです。
このゲームが、いかに世間で評価されなかったかがお分かりいただけると思います。

いや、評価されなかった事実を消費者のせいにするのはやめましょう。
そう、このゲームは売れませんでした。
それは作り手の側にも当然問題があります。

とにかく地味なそのグラフィックは、あまりにインパクトに欠けました。

超美麗なグラフィックを売りにしているゲームばかりの中にあって、その地味な見た目とインパクトは、あまりにも大きなハンディキャップであったと言わざるを得ません。
ゲームボーイ対応だったということもあり、それは仕方のないことだったのかもしれません。

しかし、俺はこのゲームをけなすことはできません。
このゲームの中毒性と戦略性、そして、ただでさえ複雑難解なカードゲームのルールを、プレイを通して親切丁寧に説明してくれるユーザーフレンドリーシップ。
すべてにおいて最高の出来となっています。
このゲームの面白さを説明しろといわれても、俺にはできません。
しかし、俺は自信をもって言いたい。

「これはおもしろいぞ！」

このゲームを、すべての人に受け入れてもらおうとは思いませんし、受け入れられるものでもないでしょう。
こういったゲームを苦手とする人も当然います。
しかし、誰にもプレイされないまま歴史の中に消えてしまうことは、あまりに悲しすぎると思うのです。

最期に言います。
俺はこのゲームを「隠れた名作」として紹介しなければならない事実がたまらなく許せません。
こんなにも素晴らしいゲームが、この程度の評価しか受けられなかった事実が、あまりに悲しく、耐えがたいです。
このゲームを作った人たちは、この事実をどう受け止めたでしょうか。

「面白いだけでゲームは売れない」

この厳しい現実に打ちのめされたのは、俺以上にこのゲームの製作に携わった人たちだったかもしれません。

しかし、俺はこのゲームを「名作」として語り継いでいきたいと思います。

「カードヒーローは最高のゲームだ！」・・・と。