天下統一の野望



まあ今更第二回目ですがこれからは更新スピードを速めようと思うのでよろしくお願いします。


さて皆さんは戦国時代の大名はほぼ全て天下統一を狙って京を目指したと思っていませんか?
確かに京を目指した武将はいるかもしれません。
しかし京を目指せた武将は地理的や国力・大名の能力的に考えて、ほんの数人であって大抵の大名は自分の領土を維持するために他勢力の傘下になったりして天下統一はおろか、自分の領土を守れない者もたくさんいたものと思います。
それに京を目指す程の力を持つ大名もせいぜい京の経済力・将軍や天皇の力を手に入れて1地方の支配権を確立する程度だと思います。
今の感覚なら「なんじゃそりゃ?」と思いますが考えてみてください、戦国時代は今と違って交通の便も悪いし情報も伝わりにくく、しかも言葉が通じにくいことだってあります。
ですから他地方を支配することは、外国を支配するに等しいと思います。
言葉・文化が違うわけですから、まず民衆が溶け込むのに時間がかかりますし、今と違って数ヶ月もかかる様な気の長い戦争をして、しかも大抵の兵士は半農半士なので戦争する時期まで限定されてしまいます。
ですからこのような状況下で「天下統一」を狙おうと考えるなんてこの頃の常人では考えつかなかったと思うのです。

ですから僕的に「天下統一」を狙った(狙える条件を兼ね備えた)人物は「織田信長」ただ一人であると思います。
確かに「徳川家康」・「豊臣秀吉」・「伊達政宗」等の例外が出てきそうですが前者の二人は信長の業績あって初めて狙えたわけだし「伊達政宗」は信長と一世代違うし家督を継いだのも信長の死後だったわけだから、幼少のときに幼少時に信長の戦いざまや野望等を本や伝聞で聞いていないはずは無いし、彼の戦法や野望に少なからず影響を受けたと考えられるからです。

まあさすがに尾張一国時代にそんな事を考えていたかは知りませんが、それらの点から考えると彼が「うつけ」等と言われていた事もよくわかりますね。
だからドラマやゲームで「天下統一」を狙う武将が多いのは、ただの演出です。
だってそうでしょう?「目指せ近畿統一」とか「目指せ北近江統一」とかだったらあんまりかっこよく感じないでしょ?
だから「天下統一」という言葉を多用し私たちも誤解したんですね。



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