14日目
<にょ〜月んな〜日>
今日であきこさんたちが家を出てから3日目になった。
僕もジョニーと遊びたいんだけれど、彼の寝泊りしているところに行ったんだけれども、『旅に出ます、探さないでください』という紙が1枚置かれていて、そこには何も無かった。
で、僕は家でゆっくりしようとするんだけれども・・・・・
「祐一〜、ベッドに行こうよ〜」
「名雪・・・・・・今はまだ昼なんだぞ・・・・・」
「わたし、もっと祐一に甘えたいよ」
こんな会話が繰り返されるゆういちの部屋で、かなり下半身にキテるのは僕だけでしょうか?
だからといって、この二人がいる部屋以外にいくと寒いし・・・・・・やっぱり仕方なくこの部屋に居座る事にした。
「それに・・・・祐一にならなんでも捧げたくなるから・・」
「ぐはっ・・・・なんと大胆な・・・・・」
嗚呼・・・なゆきさん、今の言葉、破壊力ありすぎです。
まぁ・・・無視しておこう。そうだ、久しぶりに毛づくろいでも・・・・・
「ふぅ・・・・・仕方ないなぁ・・・・・1回だけだぞ」
「・・・・・いっぱいわたしを愛してね・・・・・・・」
毛づくろいでも・・・・・・
「んん・・・・・・なゆき・・・・ふぅ・・・・」
「あん・・・・くちゅ・・・・・ゆういち・・・・」
毛づくろい・・・・・・・ってあなたたちは何やってるんですか?
これ以上行ったらR制限入るじゃないか・・・・・・・・これじゃ日記にならないよ。
ブラッドレーさん、助けてください。
あ、今の発言は無かった事にして。
とにかく誰か・・・・この状況を打破してくれる神様はいないのかな・・・・?
「じゃあ・・・・脱がすぞ・・・・」
そう言ってゆういちがなゆきさんの着ている服に手を掛けようとした。
その時、奇跡が起こった。
ガラガラガラガラガラ!
誰もいないはずのベランダの入り口が突然開いた。
どうやら僕の神降臨の願いが叶ったらしい。
そしてそこから現れたのは・・・・・
「うぐぅ〜!祐一くん、ちょっとでいいからかくまって!」
いつぞやのたいやき泥棒少女・・・・じゃなかった、あゆさんだ。
「げげっ!あ、あゆ・・・・・・」
ゆういちは突然の事に気づいて、口を鯉のようにパクパクさせて、顔を真っ青にしていた。
そしてベッドの上で繰り広げられようとする行為の目撃者になったあゆさんは・・・・・・
「う・・・・・・うぐ・・・・・」
顔を真っ赤にしたまま、フラフラとベランダの方へともどって行った。
そして手すりをよじ登り、その上に立ち上がる。
「な、なにやってんだあゆ!そこにいたら危ないじゃないか!」
「そうだよ!早まらないで!」
その行為にびっくりした二人もベッドから起き上がってあゆさんの動きを封じようと、じりじりとベランダの方へと足を進めていった。
「・・・・・・・えっちなのはいけないと思うんだよ・・・・」
「・・・・・・すまんあゆ・・・そのセリフ、作品が違う」
そんなゆういちの言葉が引き金になったのか、突然あゆさんは外へと飛び出した。(※ちなみにここは2階です)
「あ、あゆっ!?」
ベランダから飛び降りたあゆさんを心配して、ゆういちもベランダの方へ行って、すぐに下を見た。
そして僕もどうなったのか心配で、ベランダのところへ行って下の様子を見てみた。
道路にはあゆさんがぺっちゃんこになった姿は無く、カバンのハネを元気に揺らしながら猛ダッシュで走る女の子の姿があった。
その後ろから、結構年を食っていると思われるオッサンが一人、ローラースケートをはいてあゆさんを追っかけていた。
「たいやき代払えぇぇぇ!!」
そのオッサンはまさに「はんにゃ」と「吸血鬼」の顔を足して2で割ったような顔をしながら、猛スピードであゆさんを追っかけていた。
そして二つの影が砂煙を上げながら遠くへ消えていく・・・・・
・・・・・・・・・・・・ってあゆさんは何しに来たんだろう?
「やっぱり光ゲンジ世代だったんだ・・・・あのおじさん」
と名雪さん。
突っ込むベクトルが違うけど・・・・まあいいや。
「まったく・・・・とんだ邪魔が入ったなぁ・・・・・」
どうやら今さっきの騒動で二人の気分が曖昧になったらしい。
「う〜ん・・・・ここでつづけてもなんだか気分がのらないし・・・・・そうだ、玄関のところでしよっ」
「待て!玄関って・・・・」
げ、玄関でやるのはちょっと異常じゃないのかな・・・?
「玄関だったら他人が入るときには入り口のボタンを押すから絶対に不意打ちを喰らうような事はないよ」
「おお?いいアイデアだな。てっきり寝ぼけてたかと思ったよ」
・・・・・で、それを了承するエロオヤジが一匹。
そして玄関に布団やらなにやら持ってきて、二人はまた加速しはじめようとしていた。
「・・・・・・・・最初はキスから始めてね・・・」
「わかってるって」
目を閉じてどんどん顔を近づけていく二人。
うーわー、見てるこっちもドキドキするじゃないか。
あと二人の唇が2センチぐらいの距離になった時に・・・・・
バタン!
元気良く玄関のドアが開いた。
「ただいま〜、お姉ちゃん、ゆうい・・・・・・・・・あう!!?」
玄関から突然現れたまことさんは目の前にいる二人の光景にア然としていた。
「真琴・・・・・・・・・なんという絶妙なタイミングで旅行から帰ってくるんだ・・・・・・」
なゆきさんの上にのしかかっていたゆういちが肩をガックリとうなだれてそう言う。
「あう〜!ゆういち、えっちなのはいけないと思うよ!」
「・・・・・ってお前もそれかい!」
「あ、相沢さん・・・・・・・不潔です・・・・・」
まことさんの後ろにいたみしおさんは、思いっきり顔を赤くして下を向いていた。
「ち、違うんだ天野!これはだなぁ・・・・・・」
「あらあら、時と場所を選ばないとダメですよ、祐一さん」
そう言ってさらに後ろからあきこさんまでもが帰ってきた。
「うわぁぁぁぁ!!あ、秋子さん・・・・・・」
ゆういちは同時に3人の女性にこの光景を見られて、もはやタジタジだった。
「名雪、祐一さんに何をされていたのか、教えてくれない?イチゴのショートケーキを買ってあげるから」
「うん、私、祐一に押し倒されたの」
「待て待て!!!お前から誘ってきたんだろうが!」
「だって・・・・祐一がいっぱいヨクジョーしてたもん」
「だぁぁぁぁっ!違うんです秋子さん!名雪のやつが大きな『浴場』が欲しいって言うから熱でも出しているかもしれないと思ってその真意が本当かどうか確かめるべく玄関で即座に熱を測っただけです!断固として卑猥なことはしていません!!」
超が付くほどの早口で必死に弁解するゆういちだけれど・・・・・
「あらあら、祐一さん嘘があまり上手くありませんね」
どうやらすでに嘘だという事を見抜いていたようだ。
「・・・・・ご め ん な さ い」
ゆういちはついに折れて、そのままその場で土下座。
「あう〜!私というかわいい女の子がいるのに・・・・・・美汐っ、ゆういちイジめるの手伝って」
「・・・・・もちろんですとも」
そう言って二人は持っていたリュックサックから飴やらムチやらロウソクやら縄やらスタンガンやらを持ち出して、じりじりと祐一の方に近づいていく。
「ま、待った・・・・・・これはいろいろと・・・・深い事情がありまして・・・・・・・」
「問答無用!」
「相沢さん、往生してください・・・・」
「ひぎぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
まことさんとみしおさんによる「ゆういち調教会」は3時間にかけてたっぷり大容量に行われたという・・・・・・
そしてその夜・・・・・
「・・・・・・・・あの〜秋子さん、何で俺のベッドがこんなに広いんですか?」
「名雪とベッドに入るのなら狭いと思いましたので、ダブルベッドに変えてみました。これからも名雪のことよろしくお願いしますね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・恥ずかしいですよ・・・・・・勘弁してください」
続く
15日目ヘ続く
あとがき
・前回から相当間が開いてしまいました。申し訳ありません・・・
あれだけ「低容量」とか言いながら、いざ描いてみるとなかなかの量になってしまいました。
しかも内容はそうとうショボくれてますな、コレ(滝汗
もうバレンタインデーになってしまいましたが、次回はバレンタインデーの話をしたいと思います。
たぶん「まぶ○ほ」にも負けず劣らずなお話になると思うので、できれば覚悟してください(何
・・・・・・・・・あ、訂正、「まぶら○」には負けます、たぶん・・・・・
それでは失礼いたします〜
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