前夜の雨も上がり、晴天で汗ばむ中で第25回「鹿背山倶楽部活動」が4月14日(土)に27名の参加で行われました。
水田での人力と耕運機による田起こし作業と畑での夏野菜植付け準備の畝作りや施肥、除草と竹の伐採と雑木苗の移植を行いました。
午前中は水田での田起しを行いました。米づくりには大切な作業です。耕運機の調子が悪いことから延び延びになっていました。急遽、回転部の部品を購入しました。前夜の雨で適度な水を含んでいたことで作業は効率よく進みました。
はじめは農作業をのんびりと楽しむために、乾いたところから鍬や鋤での人力作業で行いましたが、やはり限度(年齢か)を感じました。文明の力には勝てませんでした。わらを約15cmに切断し、田に敷きこむ作業も同時に行いました。田の水切りをしばらく行い、田植えまでに、もう一回、田起し作業を行う予定です。
畑では、夏野菜の植付け準備です。畝立てを行い、柔らかくして堆肥を施しました。畑土は適度に水分を含んでいました。竹の伐採も行いました。見透しが良くなり、足元に光が差し込んで「竹林」らしくなってきました。
畑では生長し、多くの花を咲かしているエンドウ豆とオタフク豆の整姿と草取りを行いました。麦、ジャガイモ、タマネギも順調に育っています。収穫が楽しみです。
活動ヤード前の竹の皆伐跡地に、この地で採取したナラガシワとクヌギの実生から育てていた苗木を移植しました。地下茎や細根が多く、植穴を掘るのに一苦労でしたが、これからも続けて里山雑木林の再生を図りたいと思います。
この時期の楽しみはタケノコ掘りです。今年はモウソウチクとハチクが同時に収穫できています。それぞれが家族への良い手土産となりました。
今年度の初めての活動日でしいた。新しく4名の方が参加されました。今年も鹿背山の里地で楽しく、いい汗を掻いて、語りあいましょう。
(入会手続きが済んでいない方は早い目にお願いします。)
4月28日(土)はビオトープ池掘り、水田での田起し、夏野菜の苗の植付けと播種ほかを行います。多くの方の参加をお願いします。
活動時間は定例活動日と同じです。
鹿背山一口メモ
タケノコのアク抜き
時間と共にえぐみが強くなり、香りが抜け硬くなります。外側の皮を2〜3枚取り、頭の部分を斜めに切り、米糠と唐辛子を入れて1時間ほどゆでると良い。
第25回「鹿背山倶楽部活動」参加者
和泉夫妻、橋本夫妻、高以良夫妻、相原、児嶋、菅野、高、竹苗、中尾、能瀬、橋場、前田敏、宮園、
垣見、新村、広瀬、前田良、岩元、加藤、橋本恒、宮園敏、山崎隆、杉崎、長尾でした。
(第35号 平成19年3月16日)
〜 2006年度の総会を開催する 〜
総会に引き続き、講演会と年度末の懇親会を行う
里山でのウグイスの鳴声が心和む中で第24回「鹿背山倶楽部活動」が3月10日(土)に24名の参加で行われました。午前中の里山活動後に2006年度総会と講演会、懇親会を行いました。
午前中は暖かい日差しの中、里山での活動を行いました。ビオトープ池の整備も予想外に手間が掛かるようで、掘り土工事が難航しています。粘土質で水分を多く含むために、足を取られるのと搬出する作業が一苦労です。無理をせずに、一歩一歩進めていきます。
今日は、珍しい生き物との出会いがありました。「タウナギ」です。前田良作さんが作業中に見つけたものです。約40cmありました。多くの方が見て、触る経験は初めてのようでした。水田地では穴を空けて潜り込むために、その跡が原因で水が抜けることがあり、嫌われているそうです。
畑地のエンドウ豆とオタフク豆は順調に育っていますが手入れを行いました。生長の悪い蔓部や枯死部を取り除き、誘引と施肥を行いました。小麦は約20cmほどに育っています。今年は収穫後、加工してパンやうどんづくりで楽しみたいと思います。既水田地の上部地の開墾整備も行いました。
昼食は醤油味の鳥肉と野菜、山菜たっぷりうどんを作りました。暖冬のためか、例年より早く上達したウグイスの鳴声を聞きながらの食事は日頃の喧騒を忘れさせてくれたひと時でした。
午後からは都市機構学研本部の会議室をお借りして、2006年度の総会を開催しました。総会出席者数は53名(委任状を含む)で総会は成立しました(会員数69名の2/3以上)。
提出議案は5件でいずれも承認されました。主な議案議決事項は正会員の年会費が2000円から3000円になりました。
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足を取られての池掘り作業です
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役員の改選は、幹事の藤原広志さんが辞任され、新しく岩元一正さんと前田敏機さん、新設の会計に杉崎直哉さんが就任されました。よろしくお願いします。
講演会は大阪大学特任助教授の栗本修滋氏に講師をお願いしました。世界と日本の森林の推移と現状、木材消費国としての日本の矛盾点、森林の生態的な解説、京都議定書の内容や問題点、実践指導されている里山活動のリーダー養成講座の紹介などを1時間30分にわたり、映像をまじえて講義していただきました。これからの活動の中で多くのことを生かすことが出来る有意義な内容でした。
懇親会の参加者は約30名です。加藤さんと大坪さんの見事な腕前の男料理を食しながら、日ごろの活動や里山への想い、これからの夢を熱く語りあい、親睦を深めることが出来ました。約2時間の懇親会でした。今年も鹿背山の里山で楽しく、いい汗をかき、語り合いましょう。
第25回「鹿背山倶楽部活動」は4月14日(土)です。
現地集合は10:00です(学研本部集合は9:30とします)。
ビオトープ池掘り作業や畑の耕転、除草、新しい水田地の整備ほかを行います
(食器や飲み物、嗜好品は各自持参のこと)。
連絡先(鹿背山倶楽部事務局)
都市再生機構関西文化学術研究都市事業本部事業計画第一課
電話 0774−73−1518
3月10日活動記録写真
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掘り取り土搬出は2人での作業となりました
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昼食のうどんの釜からの「ゆであげ」です
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栗本修滋氏の映像を使用しての講演です
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講演後の質疑応答の回答中です
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注いで、飲んでの和やかな懇親会です
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鍋をつつき、談話の懇親会です
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3月活動作業予定
3月24日(土)はビオトープ池掘り、竹の伐採と雑木苗木の植樹、畑の手入れほかを行います。多くの方の参加をお願いします。
活動時間は定例活動日と同じです。
鹿背山一口メモ
タウナギ
タウナギ科 背は黄褐色で暗褐色の不規則な斑紋がある。腹面は赤っぽい。
背ビレと尾ビレはつながっている。エラは痕跡的で水中に置くと短時間で窒息死する。
第24回「鹿背山倶楽部活動」参加者
和泉夫妻、橋本夫妻、荒堀、岸、児嶋、関、高、中尾、橋場、垣見、前田良、松本二、岩元、大坪、加藤、田中敬、谷、橋本恒、
宮園、山崎隆、杉崎、長尾でした。
(第34号 平成19年2月19日)
〜暖冬の中での里山活動となる〜
ビオトープ池掘りと竹の伐採、畑の植付け準備をする
立春すぎの穏やかな晴天の下で第23回「鹿背山倶楽部活動」が2月10日(土)に25名の参加で行われました。今年度の目標であるビオトープの池掘りと竹材の切り出し、畑の耕転作業で汗をかきました。
ビオトープの池掘りは1月の自主活動日(第4土曜日)に位置出しや水準測量を行い、掘り方を始めていました。まずは、周辺部に土を盛り上げ、池の土手部づくりです。前夜に激しく雨が降ったことで、水田の放棄地であることや棚田の下方であることから、雨水を多く含むためにスコップでの手作業では掘るのも、掘り上げるのも足元を気にしての作業となりました。作業効率が悪いために、予想以上に時間がかかりそうです。頑張りましょう。
土質は青色の還元性粘土が多く、一部が砂質土です。池への導水は横を流れる小川からの計画ですが、水量が少ないことや高低差の関係で堰を造ることになりそうです。また、作業ヤード前の水路の水量は比較的安定していることから、少し上流域から引み込むことも計画し、竹の半割り材を使用する予定です。排水は隣接するガマ棲息地に流入させて、水路に流すことになります。
昼食はカレーライスと鶏肉の網炭火焼き、野菜サラダです。カレーは豚肉にタマネギ、ニンジンとナスビたっぷりでした。米飯は昨年収穫したヒノヒカリ米を使用しました。
米も水加減もよく、釜での薪火焚きご飯はやはりうまい。カレーの中に入れる予定の鶏肉を鹿背山産竹炭で網焼きしました。
骨付きでこんがりと焼いた色合いが食欲をそそりました(これは宮崎産焼き鳥よりうまい)。野菜サラダは里山オーナー産でご婦人たちの「まかない料理」
でした。カレー味とは合い、これもうまい。
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ビオトープ池の手掘り作業です
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水田の日当たりを悪くしている竹薮の伐採をしました。淡竹が多く、真竹が少し混ざる域でした。急斜面で生育密度が高いことから、足場の確保が難しく、また上部で交差している竹が多く、難しい作業でした。少し明るくなり、これからも引き続き行い、稲の生育環境をよくすると共に跡地は雑木林の再生を目指したいと思います。竹の材としての伐採にはよい時期です。ストックも多くなりました。いろいろな整備に使用できます。
畑では野菜の植え付け準備をしました。耕転をし、畝づくりを行いました。3月までにはジャガイモの種芋を植え付ける予定です。オタフク豆とエンドウ豆、コムギは順調に生育しています。タマネギは昨年と同様によくありませんが、生育を見守りたいと思います。
今日は「ウソ」の姿を間近に見ることが出来、穏やかな気候に恵まれた里山での1日でした。皆様、ご苦労さまでした。
第24回「鹿背山倶楽部活動」は3月10日(土)です。
現地集合は10:00です(学研本部集合は9:30とします)。
午前中は現地にて、池掘り作業や畑の耕転作業を行います
(食器や飲み物、嗜好品は各自持参のこと)。
午後は学研本部にて、「2006年度総会」と講演会(講師 栗本修滋大阪大学特任助教授)、懇親会を行います。
連絡先(鹿背山倶楽部事務局)
都市再生機構関西文化学術研究都市事業本部事業計画第一課
電話 0774−73−1518
2月10日活動記録写真
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伐採竹の集積です(一部は焼却しました)
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新しい水田地の伐採作業です
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池掘り作業の休憩です
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火を囲んでの昼食風景です
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畑での耕転と畝づくりです
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参加者の記念写真
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2月活動作業予定
2月24日(土)はビオトープの池づくり、竹の伐採、畑の手入れを行います。多くの方の参加をお願いします。活動時間は定例活動日と同じです。
鹿背山一口メモ
野鳥ウソ
スズメ目アトリ科の小鳥。体長約15cm。全身の色は灰褐色で頭部は黒く、雄は喉周りが赤いのが特徴である。夏は高原の山中で過ごし、冬は里山に下りてくる。
昆虫やクモ、木の実、花芽などを餌とする。桜の花芽を食べる被害がでているが益鳥でもある。
第23回「鹿背山倶楽部活動」参加者
和泉夫妻、高以良夫妻、橋本夫妻、金星、衣川、児嶋、関、菅野、高、中尾、能勢、橋場、前田敏、山村、垣見、
井上洋、広瀬、前田良、岩元、橋本恒、杉崎、長尾でした。
(第33号 平成19年1月26日)
〜 新春の里山で農始めをする 〜
初詣とフユイチゴの収穫を楽しむ
あけましておめでとうございます。今年も鹿背山の里地で元気に、楽しく、いい汗を掻きましょう。
亥年の農始めは穏やかな新春の青空の下で第22回「鹿背山倶楽部活動」が1月13日(土)に29名の参加で行なわれました。安全と豊かな実りを祈願して恵比寿神社に初詣し、時節のフユイチゴ狩り、竹の伐採他を行いました。今回はネパールからの留学生マドウ・バスネトさんが参加されました。
年始めの挨拶の後恵比寿神社へ初詣。活動拠点からの「谷ルート」で約20分。小鳥の囀りと木漏れ日の中、落ち葉を踏んで散策路を歩き、正月で鈍った体にはいい汗を掻く運動となりました。
恵比寿神社に各々が参拝後、帰りのコースでフユイチゴの収穫を楽しみました。今年は暖冬の影響か、収穫適期が早目であったか、小鳥に食べられたかで、果実が少なく残念でした。収穫出来た貴重な果実を昨年も協力していただいた地元の木戸さんにお願いして、ジャムにすることにしました。等量の砂糖と共に加熱することで、美味しい「フユイチゴジャム」が出来るそうです。
菅野さんから提供のあった紅と白の花が咲く梅の苗木(約1m)を作業ヤードの近くに植樹しました。これから楽しみです。
昼食はお雑煮と赤米入りご飯ほかです。お雑煮は 味噌味とすまし味の二種類を作りました。餅は焼き切り餅です。皆さんの好みに対応できるように組み合わせた心遣いの結果でした。
ご飯は正月を祝い「赤飯」としました。赤米約2割と少し多めにしたことから、赤色が濃い目の赤飯となりました。
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恵比寿神社に初詣(中央がマドウ・バスネト氏)
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雑煮談議にも花が咲きましたが、竹を使った輪投げやダ―ツ投げ遊びに興じました。和泉さんの冬休みの労作です。
賞品のダイコン(橋本さん提供)を賭けての真剣勝負でした。
午後は竹の伐採も行い、一部焼却しました。跡地には周辺にあるクヌギやナラガシワのドングリの播種や実生苗を植樹し、里山景観の再生を目指したいと思います。
又、今年の目標である「ビオトープ池」作りのために、予定地の湧水や水位調査のための水抜き作業も行いました。全てが手作りのために時間はかかりますが、子供達の環境教育や大人が自然を再認識するためにも大切な場作りになります。現在の水田地の下方を草刈整備し、水田地の拡張を行い、小さいながらも日本の原風景である「鹿背山棚田景観」を創出したいと思います。
今年も新しいことにも挑戦しながら地元にある伝統文化も学び、地域密着型の活動を展開していきます。鹿背山の自然に抱かれ、楽しく活動しましょう。
第23回「鹿背山倶楽部活動」は2月10日(土)です。
現地集合は10:00です(学研本部集合は9:30とします)。
竹の伐採と跡地へ植樹、水田の耕転、畑地の手入れ、除草等を行います。
食器や飲み物、嗜好品は各自持参のこと。
連絡先(鹿背山倶楽部事務局)
都市再生機構関西文化学術研究都市事業本部事業計画第一課
電話 0774−73−1518
1月13日活動記録写真
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新年の挨拶の後、作業の説明を聞く
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初参加者の紹介(高さんとバスネトさん)
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今年の初釜炊きです(赤米の赤飯)
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昼食は雑煮と赤飯でした
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昼食後に竹細工で作った輪投げに興じる
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参加者の記念写真
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1月活動作業予定
1月27日(土)はビオトープの池作り、竹の伐採、畑の手入れ他を行います。多くの方の参加をお願いします。
活動時間は定例活動日と同じです。
鹿背山一口メモ
お雑煮
新年の豊作や家内安全を祈る。関西地方では丸餅で寒冷地や東京周辺では角餅を使う。味付けは近畿地方では白味噌味、東日本と西日本(近畿地方沖縄を除く)はすまし味が多い。
具の基本はダイコン、ニンジン、ネギでその他に土地の産物が添えられる。
第22回「鹿背山倶楽部活動」参加者
和泉夫妻、高以良夫妻、橋本夫妻、大道、金星、木戸、関、菅野、高、能勢、橋場、前田敏、山村、マドウ・バスネト、
垣見、前田良、大木、加藤、岩元、大坪、橋本恒、谷、杉崎、長尾でした。
