■ アロマテラピーとは ■
植物療法のひとつです。
精油(エッセンシャルオイル)と呼ばれる植物の香り成分を用います。
アロマの語源はラテン語に由来し、アロマ(香り) + テラピー(療法)という意味です。
もとは西洋において、治療目的で精油を用いる医療から出発しました。
アロマテラピーの考え方や活用方法は、国によってさまざまです。
+日本+
美容と健康の増進、リラクゼーションとして活用されています。
主にイギリスの流れをくんでいます。
最近フランスなどのメディカルアロマの情報もたくさん入ってくるようになりました。
また、代替療法として取り入れる病院も増えてきました。
日本でメディカルアロマと呼ぶとき、医療現場での活用を主に指しますが
フランスのそれとは少し趣が異なります。
代替療法といえど、フランスのように精油を服用することは基本的にはしません。
国際資格を持ったセラピストが正しい知識と安全性のもと、疾患を持った方などに対して、
必要に応じて高濃度での皮膚使用(トリートメント)などを行います。
+イギリス+
ホリスティックな代替医療分野として発展しています。
また、美容、エステ、アロママッサージの分野でも発展を続けてきました.。
英国最大のアロマセラピスト協会である
IFPAは、英国政府とコラボレーションのもと
アロマテラピーの法規についてや研究がされており、大学でのカリキュラムに組込まれるなど
世界最高水準のアロマテラピー協会として有名です。
+フランス+
メディカル(現代医学の補完療法)として利用されています。
ホリスティックな代替療法のイギリスと違い、現代医学の医薬品(抗生物質)のような使い方です。
精油のもつ抗感染作用が公式に認められ薬学部での講義が始まったという背景があります。
フランスでは、薬剤師が精油を治療として処方します。精油が雑貨扱いの日本と大きく違います。
(余談になりますが、日本では薬剤師は治療行為を行えないところも違います。)
フランスでは薬品として、原液塗布・経口投与・座薬として処方されます。
(*アロマの十分な知識のない方は、事故防止のため服用や原液塗布はしないでください。)
ただ、保険の対象外で自己負担で高くつくため、最近は精油を選ぶ人が少なくなってきたそうです。
もちろんフランスでも、健康と美容のためや化粧品といった分野に精油は使われていますが
アロマテラピーと呼ぶときは治療を行う植物療法(フィトテラピー)を指します。
■ 精油とは ■
植物から抽出した100%天然の香り成分のことです。
エッセンシャルオイルともいいます。
エッセンシャルとは、辞書では「本質、真髄、エキス」と訳されます。
+その1+ 100%天然…自然なもので合成分子を含まないもの
+その2+ 100%純粋…他の類似した精油などが混在していないもの
+その3+ 100%完全…無変色で、過酸化化合物を含まず自然のままのもの
精油の抽出方法は色々ありますが、精油の90%は水蒸気蒸留法によって抽出されます。
抽出には、本来ゆっくり時間をかけた低圧(0.05bat)の水蒸気蒸留が必要です。
メディカルグレードの精油とは、上記条件(+その1〜3+)に加えて
医療レベルに必要な成分・成分量が含まれていると認可された精油のことです。
短時間・高圧で抽出された精油は量は多く取れますが、その分品質は低下するため
植物療法としての効果は期待できず、医療現場では利用できません。
メディカルグレードではなくても、+その1〜3+ を満たしていれば
品質保証はクリアしていますし、楽しみとしては十分活用できるかと思います。
また、香りのこころに対する働きかけという面から考えたとき、
必ずしもメディカルだけにこだわる必要はないと私は考えています。
むしろ、自分の好みにあった香りに出会うことのほうが大切だと思っています。
あまりにも安すぎるもの(例えば100円とか)は、精油ではなく合成香料の可能性が考えられます。