魅惑の豊橋弁2
わかる様でわからない豊橋弁いろいろ
Case9.「だもんだい」
三河人「だもんだい〜〜、6時に駅前でいいだら〜」
「どんな問題だ〜!!!!!」
{解説}これは、「それだから」という接続詞である。
「前途の内容を考慮する」というニュアンスが含まれ、
さっさと話をまとめて次の行動に移りたいという願望の表れでもある。
「だもんだい」の、はじめの3語「だもん」に力を入れ、
やや面倒でだるそうに言うか、又は、その場を仕切るように元気良く言うのが特徴。
{補足}この「だもんだい」については
地元の美容師さんの助言があって追加することが出来ました。
Case8.「のん」
三河人「〜さんは、達者でいいのん」
「はあ、まあ・・・(のん?)」
{解説}「のん」は、「〜だね」という、事柄における意味の強調です。
三河弁の中でも、結構年季の入った言葉のひとつと言える。
「〜さんは、達者でいいのん」「散歩とかしとって、気をつけとるじゃんね〜」
ちなみに、
「やっとかめだのん」
「そうだのん」
「ほいでのん」
と言った具合に、会話の語尾という語尾に
雑多に引用されとるで「のん」。
Case7.「ぞん」
三河人「近くにくりゃあ、分かるぞん」
「・・・(とにかく近よってみたりして)」
{解説}「ぞん」は、「〜だよ」
という意味だ「ぞん」。
ちなみに、「くりゃあ」は
「来たら」という意味だに。分かっとるかん?(笑)
「近くにくりゃあ、分かるぞん」
「ほうかん、そっちかん」
お向かいのおじさんが朝早くに会話してる爽やかな(?)感じ。
Case6.「ほかっときん」
三河人「そんなん、ほかっときん」
あなた「ホカっとキン?」
{解説}「ほかっときん」は放っておけ、そのままにしとけ」という意味です。
「あんたほんなもん、ほかっときん」
「ほうかんほんじゃあそうするわ」こんな感じです。
Case5.「とぼる」
三河人「ココアが、とぼっとるに」
あなた「ろぼっと??」
{解説}「とぼる」とは、「沈殿する」
という意味です。
このケースの場合、
「下の方にココアの粉が沈んでいてだめだめな状態」
を表しています。
その語源は、意味不明です。
「ココアが、とぼっとるに〜」
「さじでかきまぜんかったしちゃったもんだい、粉がとぼっちゃっただに」
(スプーンでかき混ぜずに作ってしまったもので、粉は沈んでしまいました。)
Case4.「いいかん」
三河人「ちょっといいかん」
あなた「いか?」
{解説}概して「いかん」「いいかん」は、早口で話されることが多いので
聞き取り辛い言い回しな様です。
しかも相手は真面目な顔をしているので
第三者にとっては「いきなりけんかをうられた」
気持ちになるでしょう。
でも、三河人独特の口調なのです
勘弁してやってください(笑)
「ちょっといいかん」は「今ちょっといい?」という意味です。
「ちょっといいかん」
「なんだん」「どうしただん」
「どうしたっていうだん」
などととりあえず答えておきましょう。
Case3.「やっとかめだのんほい」
三河人「ほい〜さん、やっとかめだのんほい!」
あなた「かめ???」
{解説}これは、「やっとかめ=ものすごい久しぶり」という意味です。
「ご無沙汰してます」という意味ももしかしたら含まれているのかもしれません。
考えた事無かったけど(今考えました)
勝手な解釈ですが、「八十日目」と書いて
「やっとかめ」と呼ぶのではないかと思います。
「ほい〜さん、やっとかめだのんほい」
「ほうだねえ」
などと、しみじみ答えましょう。
Case2.「いこまい」
三河人「もう、いこまい〜」
あなた「こまいぬ?」
{解説}これは、「もういきましょう」という
その場から立ち去りたい気持ちを表しています。
もうちょっとそこにいたければ、
「もう、いこまい〜」
「もうちーとおまちん」
(もうちょっと、待ってくださいな)
などと、返してみましょう。
Case1.「いかん」
三河人「どっかいかんかん?」
あなた「かんかん?」
{解説}これは、「いきませんか?」という、
お出かけを誘う言葉です。
こう返事するのが妥当です。
「どっかいかん?」
「どこにいくだん。」
(どこに行くっていうの?)
(C)Hazuki. 2015
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