Mark Darcy


マーク・ダーシー

Mark Darcy
ジェーン・オースティン、ナポレオンの時代から
夢見がちなご婦人のアイドルだった彼。
しかしながら、時代は21世紀。
『ブリジット・ジョーンズの日記3』ではあっさりと亡き人にされてしまった彼。

英国では勿論、彼を亡き者にされた事は大ブーイングの嵐のようで、
彼を殺した事は一番の失敗だとさんざん批判されているようだ
中には、フェミニズム的な意見なのか
マークが亡くなった事でほっとしたとかいう意見もあるようだけれど
どちらにせよ、彼の存在は必要以上に大きかった。

Mark Darcy
ロマンスを愛する女にとっては
何者にも変え難い要素。

女性が何故そこまで彼を捜し求め続けるのか
それは彼がいて初めて、ロマンスが完成するからである。
女性は外見よりもずっと現実的な生き物だ。
彼の存在そのものが
日々の出来事に振り回される女性にとっての
心のオアシスなのである。

Mark Darcyのいない朝なんて、とても想像出来ない

朝目覚めて自分が既に若くないことを悟り
絶望的な気持ちで現実に向き合っていかざるを得ない

そんな女性向けのお話は、わざわざお金を払って読まなくても
現実にいくらでもあることだ

作家の一存で、あっという間にこの世からいなくなった彼。
でも大丈夫
ジェーン・オースティン版のダーシーが
いつでもあなたの傍にいる
日曜の朝、ゆったりとした気持ちでいると
さりげない微笑みを交わしてくれそうな
そんな彼が

Mark Darcy
時代は変わっても永遠に存在するだろう
女性達の小声で囁かれる噂の中で
あるいは、静かに想いにふける時間の中で
少なくとも後50億年、
太陽がその光を地上に降り注ぐ限り
その姿を想い描くだろう
彼女たちの心の奥底で

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