Backpackers of the world unite
バックパックで回るイギリス&エディンバラ2
York
☆ヨークに泊まる
私の泊まったWestgate Hotelには、優しそうなご主人と奥さんそれに可愛い女の子が二人いて、
家族の様な暖かさが漂っていた。ロンドンからの長旅(鉄道は時々故障する)、
スコットランドに直行せずに良かったとつくづく思った。
宿をチェックインすると、ご主人が荷物を部屋まで運んでくれ、ピンクの愛らしく暖かい部屋に入ると
おもむろに観光用のリーフレットを
渡してくれ、みどころなどを説明してくれた。普通、ここまでしてくれる宿は無い。
「もしかしてチップが必要?」と一瞬思ってしまったぐらいだ。
しかしながら、北は寒い。あの名高い「ヨーク・ミンスター」の前の石畳に薄く積もった雪で、何度転んだ事か。
1日かけて歩いたせいか疲れきってB&Bに戻ると、かくも優しきご主人がやって来て
私のはなたれ小僧ぶりに同情したのか「晩御飯、こっちで食べない?暖かいスープと魚料理があるよ。」と声をかけてくれた。
良心的な値段で作ってくれる家庭料理は本当においしかった。
目新しい料理では無い。サーモンのムニエルにジャガイモ。パンとスープ。サラダとデザートと食後の珈琲(勿論紅茶も)
でもそのお陰で、風邪気味だった私の体は1日で回復した。
話をするにつれ、ご主人も奥さんもこのヨークシャー特有ののんびりとした空気が気に入って暮らしていることが分かる。
ヨークシャー訛りも、シェフィールドなどよりも癖がないらしい。
本当に想像していたような中世のロマンティックで、街は素朴な雰囲気が漂っているので、
語学を学びに訪れる女性客も多いらしい。
「でもね、独りぼっちで良く来るなあって、私はつくづく思うのよ。」と
奥さんは危惧していた。
「マンチェスターとか、リバプールみたいな大きな街は夜歩いちゃ駄目。」と考える奥さんだから
そう思うのも当然かもしれない。
おそらくここの宿意外にも、温かいもてなしをしてくれる宿はたくさんあることだろう。
旅の途中に、ヨークに寄り道することを強くお勧めしたい。
☆冬の散歩道
Jovik Viking Centre
寒かった。しかし街は小さくて把握しやすかったことから、とにかくよく歩いた。
Jorvik Viking Centre は今から1000年前にバイキング達の街として栄えたヨービックの解説と、当時の
暮らしぶりを再現した人形などが展示されている。子供向けだが、分かりやすい英語で大人も十分楽しめる。
出口にバイキングのいでたちをしたおじさんが「記念にコインはいらんかね」と言い、
切り株の上に置いたバイキングのコインを木槌で「えいっ」と打ちつけると良い想い出になる。
(私は帰ってきてから、ある女の子にあげてしまったけど、とても喜んでくれた。)
ちなみに、ここで作らなくても、ペンダントにしたものなど色々おみやげはある。
夏の時期はセンター入口から大変混み合って中に入るまで随分待たなきゃいけないらしい。
York Castle Museum
「あそこはとても見所の多い場所だよ、良いところに行って来たね」とまるで子供の様に宿のご主人に
誉められた博物館。確かに短時間で見て周るのが惜しいくらいの展示量で、ビクトリア朝時代の部屋の様子が
リアルに再現されている。あの様に趣味の良いインテリアを見る機会もそうそう無い。
ケネス・ブラナーの映画「Peter's Friends」に出てくるピーターのお屋敷の様に美しくリアルである。国内旅行をしている人達が、
興味深けに覗き込んでいたのが印象的だった。
Kirk Gateに入るとその当時の街に迷い込んだかと思うくらい、不思議な気分させられる。個人的には
駄菓子の詰まった瓶が陳列されているJoseph Terry's Sweet Shopがお気に入りである。
当たり前だが、博物館では撮影禁止。記念に絵葉書を買ったが、写真集を購入しておけば良かった。
Clifford's Towe
博物館の近くにあるヨーク城の名残りの塔。小ぶりだが、頂から眺めた夕暮れがとても綺麗だった。
おみやげに複製だが小さな絵を99セントで売っている。
Shambles
Fairfax House や、ナショナルトラストのTreasurer's Houseなど、ゆっくり周りたかったが、冬のイギリスは
4時になると真っ暗になり、おまけに雨が降ってきて、大変残念な思いをした。
しかし、最初は「どの辺がそれなのだろう?」と思っていたが、結局毎日歩いていたのがShambles周辺。
石畳の細い坂道だ。Shamblesのリトグラフを見る度にここの景色を思い出す。
☆気をつけること
早朝、雪のうっすら積もった石畳で転倒して頭を打ったりしないことか?
このHPのコーナーで、エディンバラに対してどうも好きじゃなかったという記述をしてしまったが、
B&Bは綺麗であったし、エディンバラ城で買ったMilitaly Tatoo(年に一度のバグパイプ音楽を主としたお祭り)
のテープは今聴いても素晴らしい。
次回は是非暖かい季節に行ってみようと思う、そして
スコットランドに辿り着いたら、まずは一呼吸おいて都会を見渡し、それからまたそこから郊外へ旅するくらいの余裕を
もって挑みたいとつくづく思う。
それと同時に、こうも思う。私みたいな人間はインバネスにでも行けば良かったのだ。
(ネッシーはダミーだったが、湖のほとりに佇んで物思いに耽ってみたいと思う)
☆エディンバラに泊まる
今、私の手元にある写真を見ていると、St. Valery Guest Houseは実に行き届いた宿だったと感動する。
緑色のトーンで落ち着いた感じの部屋や階段の昇降口、果ては朝食用の部屋など、余りに美しかったので、
こっそり撮らせてもらったのである。もう少し、落ち着いて滞在できたらどんなに良かっただろう。
ここの娘さんにどうやら赤ちゃんが生まれたらしく、赤ちゃんの面倒を見ながら朝食の支度をしている様子は
大変そうであった。ちなみにボリュームのある朝食は、部屋の隅にジュースやフレークスが一杯置いてあり、
さらにEnglish Breakfastでおいしく昼食がいらない位一杯になる。
ちなみにここの朝食のスクランブル・エッグは牛乳と混ぜ合わせてあって、バターをたっぷり溶かして作り、
ケチャップで食べると本当においしい。
(実は時々こっそり真似して作っている)
Guest HouseもB&Bと余り変わらないが、他の人と全く知り合いにならなかったのは
おそらく夕食を外で済ませていたからだと思う。
☆通りを歩く
エディンバラ駅から出ると、公園でバグパイプを吹いている人がいるのに気がつくことだろう。
駅前の大通りがPrinces Streetで、ここにある老舗百貨店Jennersでうろうろする。
Royal Mile にあるエディンバラ城に登ってその高さと歴史を学ぶ事にする。
城の頂上には、かつての戦を感じさせる大砲がずらりと並んでいる。
この大きな城は、夕刻になるとライト・アップされ、夕暮れの綺麗な日は絵に描いたような光景になる。
前述のMilitary Tatooのカセットテープだが、最新版と、一昨年のと2つある。後者のはずっと安いが、
やはり新しいのを購入した。このお祭りの時期に合わせて、ツアーがあるぐらいだから、
随分魅力的なものだろうと想像する。余談だが私の文通相手が昨年の夏にこのお祭りを見たとかで、
うらやましいことしきり。是非一度は見たいものである。
Royal Mileにはその他数多くの「みどころ」があるが、氷の様な雨がばらばら降る午後、早々にチップスを
買ってホテルに戻ったり、パブに入って一息いれたりしていた為、見逃してしまった場所は数知れない。
エディンバラ城の裏をてくてく降りていくと、Grass Marketに着く。おみやげならここら辺りで買うとよいかもしれない。
エスニックなお店が多く、色とりどりの看板や布が目を引いたが、
私が買ったのは本とクッキーだけであった。かなり意気込んでキルトのお店にも数件寄ったが、見ている内に訳が分からなくなり
買わないまま立ち去ることになった。
これをいつ履くのか?履かずに飾るのか?買うべきか買わないべきか、それが問題だ−
ロザムンド・ピルチャーの小説「The End Of Summer」には、
キルト選びに混乱して逃げるように立ち去る主人公の姿が
描かれているが、本当に困り果ててしまった。
キルトというのは本当に奥の深い繊維である。色の組み合わせで、何通りもの柄になるからである。
スコットランド人にとっては家紋の様なもので、一族によってキルトのデザインは異なる。独自のデザインを誇りにしているようだ。
逃げた私は本屋に入って面白そうなベストセラー小説を買った。その本は「Bridget Jone's Diary」だった。
(後から映画になって日本に上陸して有名になるとは思いもしなかった。悔しいから最近、続編を買ってみた。)
この辺りは大学が近いので、本屋が多かった為、弟におみやげとして文学の香り高い詩選集を買うことが出来た。
本や雑誌を数冊買った「えせ」インテリの私は、その日もチップス屋で夕飯を買った。
ハギスじゃなくてチキンにしよう、こんなに食べれんぞと思いながら。
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