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「中学生(高校生)の哲学」に行って、哲学っておもしろそうだなと思ったら、実際に哲学の本を読んでみましょう。書店に行けば哲学書はたくさん売っているのですが、本当におすすめできるものは、ほんの少ししかないのです。私がみなさんにおすすめしたいと思う哲学入門の本を、何冊かここに紹介しましょう。学生が教えてくれたものも、たくさんあります。みなさんも、おもしろそうな本を見つけたら、ぜひメールで教えてください。

うろんな客
エドワード・ゴーリー・著 柴田元幸・訳 河出書房新社 2000年 1050円

学生に教えてもらった絵本(?)です。いわゆる哲学書ではありませんが、ここに登場する「うろん君」について、アレコレ考えてみてください。友だちと一緒に考えるのもいいでしょう。彼(?)は一体何者なのでしょうか? いろいろな意見があるはずです。あと、同じ著者エドワード・ゴーリーの『ウエスト・ウイング』は、一文字もないまさしく絵本ですが、「恐怖とは何か」を考えるにはよい作品でしょう。
100万回生きたねこ
佐野洋子 講談社 1977年 1470円

「大人の絵本」として定番中の定番ですが、あげておきます。25年以上前の作品とはとても思えない、時代を越えて人に考えさせる何かがあります。図書館になかったら、購入してもらうよう、先生にお願いしてください。イヤとは言われないでしょう。佐野洋子さんには他にもおもしろい絵本がありますが、自分で探してみてください。あと一冊、『ほんの豚ですが』(中公文庫)をあげておきます。
ナルシス ナルくん
銀色夏生 角川文庫 1993年 567円

これも学生に教えてもらった絵本です。ナルシストのナルくんと、不思議な同級生のようせいくん、そしてナルくんの弟の話です。一日中自分の外見のことばかり考えているナルくん。でも、ようせいくんから愛の告白を受けた日から、少しずつ変化が生じます。『100万回生きたねこ』と同様、自分と他者の関係を考える、よい素材になるでしょう。
  哲学してみる
ブルニフィエ・著 デプレ・イラスト 村山保史・翻訳・監修 藤田尊潮・訳 世界文化社 2012年

上三冊のような「哲学的テーマを扱った絵本」ではなく、哲学者が書いた絵本です。哲学入門と哲学概論としての意味をもった珍しい絵本で、イラストがおちゃめです。フランスでは多くの賞を受賞しています。ぼくが監修と翻訳をしました。
哲学の謎
野矢茂樹 講談社現代新書 1996年 714円


ここからは哲学の専門家が書いた、れっきとした哲学の本です。二人の登場人物が、哲学のいろいろなテーマについて対話します。むずかしい言葉はありません。一緒に考えてみてください。
フィロソフィー・ジム
――「考える脳」をつくる19の扉

スティーブン・ロー 中山元・訳 ランダムハウス講談社 2003年 1890円


「ジム」は、ボクシングジムとかの「ジム」。上の二冊と同じく、いろいろな哲学のテーマをめぐって展開される本です。対話形式の論述も多い。二冊との違いは、不必要に難しくない程度に哲学の専門用語が使われている点です。著者のスティーブン・ローは、高校までAの成績はひとつもなく、卒業後は予備校を除籍されて、数年間、郵便配達の仕事をしていた人。その後、哲学の楽しみを発見し、大学の入学資格を取得して大学入学、現在、ロンドン大学の教授として活躍しています。高校での成績と哲学のセンスとは別物であることを証明している格好の実例と言ってよいでしょう。
じぶん・この不思議な存在
鷲田清一 講談社現代新書 1996年 714円


「じぶん」とは何ものなのでしょうか? 一番身近なはずなのですが、改めて問いかけるとよくわからないものです。中学生でも何とか読めると思います。「じぶん」に興味のある人は、ぜひ読んでみてください。
不可思議な日常
池上哲司 東本願寺出版部 2005年 1575円


正統派の哲学エッセイです。著者は私の同僚ですが、知人の本だから宣伝するのではなく、よい本だからオススメするのです。「遠い記憶」「こころの不思議」「生命へのおそれ」「不意の電話」「過ぎ去った時間」「渦巻き猫の死」といった章からなる、とびっきり上質な哲学エッセイが80篇、収められています。中学生にはちょっとむずかしいと思えるところもありますが、哲学エッセイとしては秀逸です。ぜひ、粘り強く読んでみてください。心やさしい哲学者の日常と、日常を立ち止まって考える哲学の営みがどういうものであるのか、よくわかるでしょう。
イラスト西洋哲学史
小阪修平・著 ひさうちみちお・絵 宝島社(JICC出版局) 1984年 絶版

これは、昔の人々がどのように哲学したのかというドキュメント、哲学史の本です。恥ずかしいことなのですが、哲学史の本で若い人におすすめできるものは、まったくと言っていいほどありません。これも、そう簡単に読み通せる本ではないのですが‥‥。著者は専門家ではないので間違いだと思うところもありますが、それを差し引いても、哲学史ではこれが一押しです。ひさうちみちおさんのイラストも秀逸で、理解の助けになるでしょう。残念ながら絶版ですが、手に入ったら、トライしてみてください。もし読み通せれば、世界がひろがるはずです。

なおこの本は2008年9月に文庫本化(上下、宝島文庫)されましたが、語句説明が巻末にまわってしまうなど、読みにくい点があるので、できることなら一冊本の旧版をおすすめします。
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