コペンハーゲン(デンマーク)


町並み 街はシェラン島の東海岸にあり、ここも港街である。 といっても街中には運河ぐらいしか見えないが。ヨーロッパ大陸とは陸続きでないことを、訪れて初めて知った。 エコシステムに熱心な国だけあって国中に風力発電用とタワーが見られた。

観光ポイント 自由行動日が何日あるかで決まってしまう。 2日以上やお買い物をしなくてもよいなら、島の北部に展開する古城群がお薦め。シェークスピアにちなんだ 1日がかりのバスツアーとなるが、出かけて損はしない観光になる。フレデンスボー宮殿フレデリックス ボー城などすばらしい。


 おみやげ購入時間がほしい方は、遠出はあきらめて、半日観光のバスに乗り、アンデルセン童話にちなんだ 人魚の像や市内の観光ポイントをざっと眺め、午後は徒歩でクリスチャンボー宮殿に行くとよい。 周りを運河に囲まれ、城の島(スロッツホルメン)となっている。ここを通り抜けると、おみやげ店は指呼の間で ある。陶磁器のロイヤル・コペンハーゲン、銀製品のマイヤー・ジェンセンが軒を連ねる繁華街 ストロイエは雨の日でも賑わっている。簡単に言えば、ストロイエ周辺1〜2キロの区域に殆どの観光 ポイントが入ってしまう。まだまだ見るところが多い。街をぶらつくだけでも結構楽しめる。

 新知識を一つ。ロイヤル・コペンハーゲンのコーヒーカップなどは本店でも結構するが、同じ模様の 廉価品を3階で売っている。素人目にはちょっとわからないので、安い値段で買って日本へ持ち帰ってもなかなか ばれないだろう。日本の喫茶などで使用しているカップは、こんな経路のものかもしれない。私は不良品は壊し人目 に触れさせない、という職人気質の方に荷担するが。


チボリ公園 テーマパークの老舗といえる。物の本によると、1843年に建設 されたアミューズメントパークだそうである。春から夏にかけての5ヶ月間だけ開園する。広さも広いが、中にある レストランの数は20を下らない。それが食事時はどこも満席とは驚く。一見の価値あり。コンサートホールや劇場、 野外ホールなど見るものを飽かせない。夜は12時近くまで開園しているので、夕食後の入園でも十分楽しめる。閉園 時間には、市庁舎の鐘の音を合図に花火が打ち上げられる。今日も終わったなという感慨に耽る時間である。
 市庁舎は道路一つを隔てて隣接している。古風な建造物で、約100年前のもの。金色に輝く像が入り口に建っている。 どんな関係があるのか知らない。チボリ公園側には緑の回廊が設けられていて、アンデルセンの座像がチボリ 公園の方を向いている。

インターネットカフェ 必要あって、夜12時頃町はずれまで、インターネットを使う ために出かけた。もう一度いって見ろと言われても難しいが、ホテルマンに訊けば誰かが知っていよう。小さな店で 若者ばかりがゲームに興じているようだった。治安の危険は感じなかった。15分で10クローネ(300円ぐらい) とられた。


宿泊ホテル 高い尖塔のあるパレス・ホテルは市庁舎と道路一つへだてて向き 合っている。宿泊するときに肝要なのは、市庁舎側の部屋を希望することだ。展望が全然違う。費用もかかるが。 泊まった部屋は3階で、石柱上におかれた笛吹の童子像の目の前で、しかも市庁舎の正面側が眺められた。実は予約 するときこの部屋(エグゼクティブルームという)は取れなかったのだが、フロントで交渉したところ追加なしで提供 してくれた(2万円ほど高い部屋)。古いホテルでエレベーターも荷物用のもののよう、決して設備はよくないが、 これでいっぺんに好印象をもった。極めて単純。


ロスキレ(Roskilde) コペンハーゲンから列車で30分ぐらいのところにある。ここも 古い港町である。仕事があって出かけた。わざわざ行くところではないかもしれないが、鄙びた町並みやロスキレ大聖堂は 立派である。この町の郊外にデンマーク最大の国立研究所がある。

古城レストラン ロスキレから車で1時間ぐらい、島を西側にほとんど抜けたあたりに、 Dragsholmという名の古城レストランがある。土地の人に案内してもらわないとまず無理だろうが、雰囲気満点の ディナーが楽しめた。英語のメニューはなく土地の人しか来ないと思われる 環境だったが、テーブルは満席だった。城内には城主の館、兵士の宿舎とともに、牢獄までも用意されていたのには驚いた。