プーケット島滞在記  2002.2
 プーケット島といっても実際にはル・ロイヤル・メリディアン・プーケット・ヨット・クラブというホテルに滞在しただけ なので、ホテルの滞在記になってしまう。プーケット島の西南端に位置するナイ・ハン・ビーチに山の斜面を利用して建てられいる、瀟洒な やや隠れ家的なホテルだ。伝統的なタイ建築風のホテルで、全室海に面している。各客室にはほぼ客室と同じぐらいの広さを持つテラスがあり、 隣室や上下からは壁で仕切られているので、テラスのデッキでのんびりと過ごすこともできる。部屋へは毎日フルーツが届けられる。これで 1泊朝食付き2名で1万バーツ(約3万円)。廊下で滞在客に出くわす頻度は小さい。使用人はかなり潤沢に使っているようだ。
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 プーケット国際空港からは車で小一時間かかる。途中には数多くのビーチがある。中でもパトン・ビーチがプーケットの中心で一番にぎやかだが、 ホテルの格は落ちる。活動的に動き回るのならばここがよいだろう。さて、宿泊したホテルはその名から推測できるように、毎年ここでヨットの 国際レースが行われる晴れの場所で、それにちなんだ装飾随所にみられる。南国の空に明るく開放的というのが第一印象だ。山の斜面にあるにも かかわらずエレベーターがあるのでどういう仕組みかとみると、何のことはない上層階へゆくほど渡り廊下が長くなっているだけだ。海岸からみた とき全面に突き出ている塔がエレベーターハウスである。南国だけに斜面という斜面には花が広がり、廊下やテラスにもかなり大きな花鉢が 置かれている。

 西南端にあるので入り日の眺めの名所になっている。さらに南の岬までゆけばさらにすばらしいというが、海岸からの夕日でも十分美しい。

 滞在客は外人がほとんどで、しかも高年齢者が圧倒的に多い。聞くと2、3週間のんびりと過ごすといううらやましさ。 (我々はたったの4泊であった。)海岸のビーチデッキで、のんびりと日光浴したり昼寝したり、また読書したりして1日過ごしている。 日本人も時々現れるが、1、2日で帰ってゆく。ちょうど中国の旧正月にかかるところだったので、中国系の人々も入れ替わり立ち替わり現れた。 アジア人はのんびりできない性格なのか?

 ホテルの施設としてはプールやスパなどが用意されているが、海岸の方が圧倒的に楽しい。プールは狭すぎる。レストランは3つある。 レガッタというイタリヤ料理店はディナーのみ。高い。ラ・プロムナードという地中海料理店は海岸に面した小さい店で、料金は変わらないが 落第点。結局クォーターデックという朝食から1日中開いている店がタイ料理を基本にはしているが、一番ましな味であった。
 ホテルの雰囲気は上々なので、食事がもう少しよければと思う。中華料理が無いのはさびしい。長期滞在者はどうしているのであろうか?

付記 
 プーケットからの帰路、バンコックはかのオリエンタル・ホテル(正確には「The Orientarl Bangkok」という)へ泊まったのでその印象を記す。世界のホテルランキングで毎年1位か2位を占める名門ホテルだ。宿泊客1人に ついて3ないし4人の従業員がいるという。確かにふんだんに使っているという雰囲気は随所に現れている。世界中の王室や政治家が常に滞在して いるようなところだ。現に我々がいた3日間にアラブの王室関係者が2日間滞在して、警備は厳重を極めていた。
 客室は、チャオプラヤー川に面し、バルコニー付きで眺望は抜群。毎日部屋への果物のサービスも完璧だ。廊下の絨毯はかなり厚い。ホテル内の 装飾は必ずしもタイ風に限られてはいないが、きらびやかで、ゴージャスだ。観光のためだけに宿泊するのではもったいない。プールを含むホテル ライフを存分に楽しむべきだろう。レストランは、超高級なノルマンディーというフランスレストランにはじまり川風に吹かれてバーベキューを 楽しむ野外レストランまでとりどりだ。

 川向こうにはタイ風レストランとタイ風マッサージを行う施設がある。レストランでは食事後にタイのダンスを観賞することができ、まとめて 一人5000円ほど。マッサージはぜひお勧めしたい。垢すりやフェースマッサージ、ボディーマッサージなどメニューが豊富で、なかなか楽しい 2時間の体験だった。早めに予約しないととれないので、日本を出発する前に予約する人もあるそうだ。

 また、現地の友人の話ではたとえ公共タクシーでも料金をごまかすことが多いので、空港とホテル間だけならば、ホテルのリムジンを利用した方が よいという。ちなみに、このホテルのリムジンはベンツの高級車種を利用し、空港まで25分ほどで4500円だった。