鳥取県日南町訪問

           2004年8月27日(金)
 
精華病院のあり方が問われている今、自治体病院で健全経営をしている病院があるとの情報で、鳥取県の日南病院を訪問しました。
朝8時に出発、岡山から伯備線に乗り換え、岡山と鳥取の県境に近い日南町を訪れました。
人口6000人余りの小さな町だが、降り立った駅は地元産の杉の木をふんだんに使ったおしゃれな駅。駅と並んで、食堂や美容院などのお店が並んで広場はゆったりとした駐車場もあり、もちろんお代は要りません。
 駅から宿場町風の道を歩いて5分、日南病院はありました。
日南病院
 病床数 99床(一般59床、療養40床)
 診療科 6科(小児科あり)
  21年間、黒字経営を続けている。その病院経営の  理念は
  ・まちは大きなホスピタル
    まちの道路は病院の廊下
    各家庭は病院のベッド
    各家庭は老人保健施設
    各家庭は老人福祉施設
    現在の老人は住み慣れた家庭で過ごすことを望       んでいる
    地域には老人を元気にする力を持っている

 看護師が中j心になり、予防、リハビリ、介護のネットワークづくり。午後は病院長の往診。病院近くに看護師や医師の町営住宅があり、24時間対応。
21年前、つぶれかけた病院の建て直しについて、真正面から取り組んだことが、今も職員に根付いている。
真の地域医療なくして自治体病院の生き残りはない。



2004年度予算要求書を町長に提出
 
11月28日に例年提出している予算要求書を提出しました。事前に各団
体や、住民の方から要望の聞き取りをしてまとめあげたものです。松田は、相楽医師会精華班の開業医、精華町の老人会連合会、ゴミを考える会の方たちからご要望をお聞きしました。また、保育所保護者会や、幼稚園保護者の方からのご要望もお聞きして要望書に反映させました。要旨は次の通りです。
 
1)町村合併ではなく自立した誇りあるまちづくりを。
 2)精華病院を公立病院として充実発展させること。
 3)学研開発は住民本位の生活環境整備優先を。
 4)中学校二学期制の導入は慎重に。
 5)平和行事などの推進を。

具体的には
 公立幼稚園の設置 中学校給食の実施 学校施設の改善 住宅改修助成制度の創設 町内循環バスの実現 同和行政終結など多岐にわたっての要望を行いました。




柘榴東畑線道路工事現場を見る
        
9月5日(金)午後2時

 
補正予算で柘榴東畑線の道路工事の追加予算が補正計上。9月議会にはかられます。6月の降雨により、予測できなかった崖崩れが発生した、というのがその理由です。共産党議員団は、現地を視察し、がけ崩れの実際を調査しました。

 
暑い中での現地調査

日本共産党京都地方議員会議
        
8月29日(金)9時30分〜16時30分
京都府下の地方議席数は898議席。そのうち共産党の議席は173議席。一堂に会しての会議がありました。午後は、「議会の活性化と開かれた議会」の分科会に入りました。
 議会ごとに条例案を提出(宇治市)議会独自の情報公開条例」をつくり、他会派と一致して議会改革を進めている(綾部市)時間の制約をしないでとことん論戦(瑞穂町)など、民主化の進んでいる議会の報告がありました。共通していわれたのは、共産党の議員が増えればそれだけ議会の民主化が進むと言うことでした。
 精華町議会はどうでしょうか。会派制が敷かれたのが2年前。それも政策集団ではありません。議長選挙や、今度の町長選挙など、事あるごとに大揺れにゆれているのが現状です。
会派制のルールなどまだまだです。合併問題で少し、共産党対オール与党の図式は崩れましたが、大筋での図式は変わりません。
「町民にわかりやすい開かれた議会」
「町民の声を反映させる機能」
「町政運営のチェック機能」
これらの権限と機能を果たすために、議会としてすることがいっぱいあるということを痛感したしだいです。

「合併協議しない」住民投票で過半数
       奈良山添村の奥谷さんの話

          8月22日 相楽郡の7町村日本共産党議員研修
17日投票で行われた山添村の住民投票は、反対1963賛成1545で奈良との合併協議に参加しないという村民の審判がおりた。住民運動のちゅうしんになった日本共産党村会議員奥谷さんから話しを聞く。
 山添村は奈良市に隣接し、都祁村、月ヶ瀬村にはさまれた人口4500人の小さな村。3つの村を奈良市に合併するための任意合併協議会が設置され、合併をするか否かの住民投票が行われる。3つの住民組織が立ち上げられ激しい運動が進められた。
村史をくまなく読み、村のいいところを発見するところから運動を始める。国保料や介護保険料が安いこと、村には3つも診療所があること、何よりも豊かな自然があることなど再発見し、運動を広げる。何度か講演会を開催し、最初は賛成だった人たちも次第に変わっていった。これといって輝くものはないが、普通の村であることのすばらしさが共感を広げていった

気で村の人が村を想い、村の明日を考える土俵に立ったことが今回の結果に繋がったのではないかと思いました。

研修報告

8月18日・19日議員団で研修に行きました。公立病院のあり方、コミュニティバスについて学んできました。概要を報告します。

東京都日野市 日野市立病院
40年前に日野町診療所としてスタート。10年前から老朽化に加え手狭となり建て替えを検討。職員・住民と一緒に病院づくりに取り組む。住民も運動の中で様々な要求を出し病院をいやしの場所「」と位置づけて今年の7月にオープン。給食・受付・看護助手などできるところは業者委託をして人件費の抑制に努めている。300床・15診療科目の救急総合病院。開業医用ベッドなども置いて開業医との連携を図っている。
 予約制の導入や受付のIT化など患者の利便性と合理的手法を同時に追求している。現在ベッド稼動率は87%前後。90%になれば採算は取れるとのこと。公立だから多少の赤字はやむなしとのことである。

武蔵野市 むーバス。
斬新なデザインのバスが市内を縦横無尽に走る。住宅地の真ん中をゆっくりと走っていくむーバスは、武蔵野市の風情に溶け込んでいる。
利用者の方に話を聞く。「駅まで15分程度だが、雨降りや、荷物の多いいときには本当に大助かり」「出かける高齢者が増えました」
バスの内部にも細かい配慮がいっぱいあり、楽しいバスでした。ちなみに赤字を出していないとか…。やればやれるものだと感心。

館林市 コミュニティバス
 近隣の町と広域に走らせている。距離に応分して負担金を出している。
東洋大前板倉駅で下車し、バスを待つ。東洋大の移転で群馬県は巨費を投資して駅前の区画整理事業を実施。駅も新しく、近くに商業施設が一つ。駅前には無機質なシンボルがあるが夏休み中とあって人もまばらである。一部住宅が張り付いているが、駅前はただただ空き地が続いている。「土地購入者には300万円の補助」と言う群馬県の看板が寂しい町であった。一緒にバスを待つ人に話を聞く。「鳴り物入りの開発で、田んぼが一枚1000万で売れた。田んぼを持っていた人はお金持ちになりすぎてあまり働かない」
館林の職員から話を聞く。「病院を起点にしてバスを運行している。利用者は多くはないがお金にかえられない大事なものを運んでいるから、赤字であっても続けていく」要は、行政のやる気と、何を大切にするかと言う姿勢にかかっていると実感する。
活動報告
日本共産党
議員団